<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?><rss version="2.0"
	xmlns:content="http://purl.org/rss/1.0/modules/content/"
	xmlns:wfw="http://wellformedweb.org/CommentAPI/"
	xmlns:dc="http://purl.org/dc/elements/1.1/"
	xmlns:atom="http://www.w3.org/2005/Atom"
	xmlns:sy="http://purl.org/rss/1.0/modules/syndication/"
	xmlns:slash="http://purl.org/rss/1.0/modules/slash/"
	>

<channel>
	<title>小林書店 Archives - BookLink</title>
	<atom:link href="https://book-link.jp/media/archives/tag/%e5%b0%8f%e6%9e%97%e6%9b%b8%e5%ba%97/feed" rel="self" type="application/rss+xml" />
	<link></link>
	<description>出版情報をすべての人に</description>
	<lastBuildDate>Thu, 23 May 2024 02:45:54 +0000</lastBuildDate>
	<language>ja</language>
	<sy:updatePeriod>
	hourly	</sy:updatePeriod>
	<sy:updateFrequency>
	1	</sy:updateFrequency>
	<generator>https://wordpress.org/?v=6.7.2</generator>

<image>
	<url>https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2023/09/cropped-4495bed8051fcc9fd4ac4bababda36e3-32x32.png</url>
	<title>小林書店 Archives - BookLink</title>
	<link></link>
	<width>32</width>
	<height>32</height>
</image> 
	<item>
		<title>全国に名を馳せた小さな本屋 　小林書店（兵庫県尼崎市）が72年の歴史に幕　奮闘ぶりがドキュメンタリー映画や小説のモデルに</title>
		<link>https://book-link.jp/media/archives/14373</link>
					<comments>https://book-link.jp/media/archives/14373#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[編集部]]></dc:creator>
		<pubDate>Thu, 23 May 2024 02:45:50 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[書店]]></category>
		<category><![CDATA[小林書店]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://book-link.jp/media/?p=14373</guid>

					<description><![CDATA[<p>生まれ変わってもまたお父さんと本屋をやりたい！ 　兵庫県尼崎市の下町、立花商店街で小林昌弘さん由美子さん夫婦が営む約10坪の小林書店。同店をモデルにした小説や、奮闘ぶりを追ったドキュメンタリー映画も制作されるなど幾多の伝 [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://book-link.jp/media/archives/14373" data-wpel-link="internal">全国に名を馳せた小さな本屋 　小林書店（兵庫県尼崎市）が72年の歴史に幕　奮闘ぶりがドキュメンタリー映画や小説のモデルに</a> appeared first on <a href="https://book-link.jp/media" data-wpel-link="internal">BookLink</a>.</p>
]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[<div class="wp-block-image wp-image-380528 size-medium">
<figure class="aligncenter size-large"><img fetchpriority="high" decoding="async" width="1024" height="683" src="https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2024/05/07ba415f2d104a77a4d31faf57e30f2f-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-14374" srcset="https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2024/05/07ba415f2d104a77a4d31faf57e30f2f-1024x683.jpg 1024w, https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2024/05/07ba415f2d104a77a4d31faf57e30f2f-600x400.jpg 600w, https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2024/05/07ba415f2d104a77a4d31faf57e30f2f-768x512.jpg 768w, https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2024/05/07ba415f2d104a77a4d31faf57e30f2f-1536x1024.jpg 1536w, https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2024/05/07ba415f2d104a77a4d31faf57e30f2f-2048x1365.jpg 2048w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">「華々しくシャッターを下ろしたい」と笑顔で語る由美子さん</figcaption></figure></div>


<h2 class="wp-block-heading">生まれ変わってもまたお父さんと本屋をやりたい！</h2>



<p>　兵庫県尼崎市の下町、立花商店街で小林昌弘さん由美子さん夫婦が営む約10坪の小林書店。同店をモデルにした小説や、奮闘ぶりを追ったドキュメンタリー映画も制作されるなど幾多の伝説を持つ店として知られる。小林書店が5月31日をもって閉店することになり、惜しむ業界関係者や同店のファンが連日来店し、思い出話に花を咲かせている。中には「本を読んだ」と初めて来店し、由美子さんにサインを求める姿も見られた。由美子さんは「長年の夢、『店を閉めるときは紅白の幕を張って、みんなに振る舞い酒をして華々しくシャッターを下ろしたい』が叶えられる」と、最後まで「小林書店らしさ」を貫き閉店日を迎えようとしている。</p>



<h2 class="wp-block-heading">継ぐ気はなかった</h2>



<p>　由美子さんの両親が1952年に兵庫県尼崎市で創業。戦後復興過程の真っ只中、小学校低学年だった由美子さんは「まだ白装束の傷痍軍人さんもたくさんいた時代、本屋だけじゃなく商売人はみんな朝6時には店を開けて夜遅くまで一日も休まず商いをしていた。親はいつ寝てるんだろう、商売はしたくないとずっと思っていた」と当時を振り返る。</p>



<p>　22歳のとき大手ガラスメーカーに勤める昌弘さんと結婚。子どもも生まれ、平穏に暮らしていたが、昌弘さんに関東への転勤辞令が出た。そのとき昌弘さんから出た言葉は「会社を辞めるから本屋を継ごう」。由美子さんは「親も『継いでほしい』と言ったことがなかったので驚いた。でもお父さん（昌弘さん）は家族みんなのことを考えてのこと。戸惑いはあったけど頑張ってみようと決断した」と後継者の道を選んだ。</p>



<p>　そこから由美子さんは持ち前のバイタリティで、出版社の「全集」など大型企画では大手書店を凌駕する予約数を獲得。阪神・淡路大震災で店が半壊した際、雑誌で目にした傘メーカー社長の考えに感銘し、傘を直接仕入れ、あらゆる場に売りに出向いて短期間で数百本を販売、見事に店を立て直すなど数々の伝説を生み出していく。</p>


<div class="wp-block-image wp-image-380563 size-large">
<figure class="aligncenter"><img decoding="async" width="1024" height="683" src="https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2024/05/ac24a5c43068c9f180f50fa57e356095-1024x683.jpg" alt="" class="wp-image-14375" srcset="https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2024/05/ac24a5c43068c9f180f50fa57e356095-1024x683.jpg 1024w, https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2024/05/ac24a5c43068c9f180f50fa57e356095-600x400.jpg 600w, https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2024/05/ac24a5c43068c9f180f50fa57e356095-768x512.jpg 768w, https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2024/05/ac24a5c43068c9f180f50fa57e356095-1536x1024.jpg 1536w, https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2024/05/ac24a5c43068c9f180f50fa57e356095-2048x1365.jpg 2048w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">「コバショ」として地元に愛された小林書店</figcaption></figure></div>


<h2 class="wp-block-heading">小さな本屋は全国区に</h2>



<p>　震災では店舗片側の壁が落ちて大きな穴が開いた。ガラスも割れ、全商品落下。本震直後、茫然と床に座り込む由美子さんに向かって昌弘さんは「公衆電話で日販に電話してほしい。心配しているはず。一軒でも心配を取り除くのが取引している者の務めや」と指示する。</p>



<p>　由美子さんは「わかった！」と飛び出し、長蛇の公衆電話に並んだ。「電話に出た日販の人も驚いていたけど安心してくれた。父親も亡くなる直前まで『取次への支払い大丈夫か』と気にしていたけど、娘の私より『取引先に迷惑を掛けない』という意志を受け継ぎいろんな大切なことを教えてくれている」と昌弘さんを敬う。</p>



<p>　由美子さんは店頭、外商問わず天性の提案力で売り上げを伸ばした。「小さな店でベストセラーはほとんど置いていないけど、私が読んで面白いと思える本はたくさんある。お客さんが喜ぶ顔を浮かべて本を薦める」と極意を語る。</p>



<p>　地元では「コバショ」と呼ばれ、ビブリオバトルやセミナー、ワークショップなどを催し、地域住民の「居場所」として賑わいを見せている。</p>



<p>　自店のことのみならず、出版界の活性化も常に願う。商談会の先駆けとも言われる関西日販会「パンパク」の仕掛け人メンバー。「無心になることが仕事にもプラスになる」と、出版社、販売会社社員らも参加したよさこいチーム「本や連」を結成し、各イベントで踊りを披露するなど業界の盛り上げに貢献した。</p>



<p>　「小林書店」の名は全国に広がり、大震災も夫婦力を合わせて乗り越えたが、2019年、昌弘さんが脳梗塞で倒れた。医師からは「一生、車椅子生活」と言われ、由美子さんは廃業も覚悟した。しかし、懸命にリハビリに励み、杖をつきながらも４カ月で復帰。それからは週に1日は店休日を設け、長女、長男も自分の仕事の合間を縫って手伝うようになった。</p>


<div class="wp-block-image wp-image-380565 size-medium">
<figure class="aligncenter size-full"><img decoding="async" width="409" height="600" src="https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2024/05/83f005652bf55429e33a49a7a6c16b8d.jpg" alt="" class="wp-image-14376"/><figcaption class="wp-element-caption">『仕事で大切なことはすべて尼崎の小さな本屋で学んだ』</figcaption></figure></div>


<h2 class="wp-block-heading">異例！ 小説のモデルに</h2>



<p>　湘南ストーリーブランディング研究所代表の川上徹也氏が当初12年刊の『本屋さんで本当にあった心温まる物語』（あさ出版）に小林書店にも登場してもらう予定だった。しかし、川上氏は「小林書店だけで一冊の本にしたい」と思いを強くし、20年、販売会社の新入社員を主人公に、小林書店をモデルにした『仕事で大切なことはすべて尼崎の小さな本屋で学んだ』（ポプラ社）が誕生した。</p>



<p>　由美子さんのもとには多方面から講演や対談依頼があったが、当初は「人前で話すことなんてできない」と断ってきた。60歳になって初めて講演を引き受けることに。小林書店を追ったドキュメンタリー映画「まちの本屋」の監督、大小田直貴氏も「東京で由美子さんが登壇した座談会を聞いて感銘した」と突然、尼崎までやって来て、３年の間、何も言わず店に通い、映画化に結びついた。</p>



<p>　あるときは「本を読んだ」という大手百貨店の店長が小林書店に訪れ、「外商部員たちに講演してほしい」といった依頼もあった。由美子さんは困惑したが、相手は「部員には百貨店の看板で仕事をするのではなく、由美子さんのように一人ひとりが店主の気持ちでお客様に提案してほしい」と説得され、約100人の前で講演した。後日、訪れた百貨店担当者によると外商部員の意識が大きく変化したという。</p>



<h2 class="wp-block-heading">命懸けで売る誠意</h2>



<p>　『仕事で大切なこと―』は講演会場での販売や、社会人セミナーの講師が教材に使うなど各方面で需要があり、小林書店だけで累計2200冊という驚異的な販売部数を記録している。</p>



<p>　由美子さんは商売に大切なこととして「『売りたい』だけではダメ。これを買ったらお客さんにとって何がプラスなのかしっかり説明できないと。私が取り組んだ傘もそう。社員たちが命懸けで作った商品を私たちも命懸けで売らないとお客さんにも仕入れ先にも申し訳ない」と話す。</p>



<p>　昌弘さんが脳梗塞で倒れてから配達業務は由美子さんが担っていたが、由美子さんも長年の重労働と年齢面も重なり、腰を悪くし、仕事に支障をきたすようになった。</p>



<p>　配達が収益の柱だったが、やむを得ず配達業務を廃止しようとした矢先に親交のある、町おこし・地域活性化策などを手掛ける男性が無償での手伝いを名乗り出た。男性の呼びかけで協力者8人が集結し、数十件の配達を手分けしたエピソードもある。</p>



<p>　多くの応援団に囲まれる由美子さんだが、体力の限界を感じ、閉店を決断した。</p>



<h2 class="wp-block-heading">閉店時の夢が実現</h2>



<p>　最終日の密着など多くのメディアから取材の申し込みがあるというが、由美子さんは「うちのことをよく知らないのに『小さな店が頑張りましたね』だけの取材は断っている」と話す。「著者が構想から8年もかけて書いてくれた本は最低でも読んでいてほしい。大小田さんもカメラを回す覚悟があるか自分自身に問うため3年も通いつめて映画にしてもらった。それを最終日だけ取材されるのは何十年と当店を支えてくれた人たちに失礼」と理由を語る。</p>



<p>　周囲に「店を閉めるときは紅白の幕を張って振る舞い酒をしたい」と話していたことで、「願いを叶えてあげたい」と同店の支援者から2つの樽酒が届くことになっている。</p>



<p>　取材の最後に本屋人生を振り返り「『昔は良かった』なんて言う人がいるけど、まったく思わない。両親も支払いに四苦八苦するなど商売って本当に大変。でも私はお父さんや周りの人たちのおかげで『楽しかった』と言える。しんどいけど生まれ変わってもまたお父さんと本屋をやりたい」と最後まで由美子スマイルは健在だった。</p>



<p class="has-text-align-right">【堀雅視】</p>
<p>The post <a href="https://book-link.jp/media/archives/14373" data-wpel-link="internal">全国に名を馳せた小さな本屋 　小林書店（兵庫県尼崎市）が72年の歴史に幕　奮闘ぶりがドキュメンタリー映画や小説のモデルに</a> appeared first on <a href="https://book-link.jp/media" data-wpel-link="internal">BookLink</a>.</p>
]]></content:encoded>
					
					<wfw:commentRss>https://book-link.jp/media/archives/14373/feed</wfw:commentRss>
			<slash:comments>0</slash:comments>
		
		
			</item>
		<item>
		<title>『仕事で大切なことはすべて尼崎の小さな本屋で学んだ』（ポプラ社）／川上徹也氏に聞く</title>
		<link>https://book-link.jp/media/archives/1499</link>
					<comments>https://book-link.jp/media/archives/1499#respond</comments>
		
		<dc:creator><![CDATA[編集部]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 09 Dec 2020 05:12:50 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[インタビュー]]></category>
		<category><![CDATA[ポプラ社]]></category>
		<category><![CDATA[小林書店]]></category>
		<category><![CDATA[川上徹也]]></category>
		<guid isPermaLink="false">https://bbb.bunkanews.jp/?p=1499</guid>

					<description><![CDATA[<p>尼崎市・小林書店をモデルにした小説1０坪の本屋が起こした奇跡 　兵庫県・尼崎市のわずか10坪の書店「小林書店」の小林由美子さんは、ある傘メーカーの想いに惚れ込み、その傘を看板商品に育て上げるなど、ここでは書ききれないほど [&#8230;]</p>
<p>The post <a href="https://book-link.jp/media/archives/1499" data-wpel-link="internal">『仕事で大切なことはすべて尼崎の小さな本屋で学んだ』（ポプラ社）／川上徹也氏に聞く</a> appeared first on <a href="https://book-link.jp/media" data-wpel-link="internal">BookLink</a>.</p>
]]></description>
										<content:encoded><![CDATA[
<h1 class="wp-block-heading">尼崎市・小林書店をモデルにした小説<br>1０坪の本屋が起こした奇跡</h1>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="838" src="https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2023/07/297a05957a06551446983993560aef57-1024x838.jpg" alt="" class="wp-image-6854" srcset="https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2023/07/297a05957a06551446983993560aef57-1024x838.jpg 1024w, https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2023/07/297a05957a06551446983993560aef57-300x245.jpg 300w, https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2023/07/297a05957a06551446983993560aef57-768x628.jpg 768w, https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2023/07/297a05957a06551446983993560aef57.jpg 1315w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>　兵庫県・尼崎市のわずか10坪の書店「小林書店」の小林由美子さんは、ある傘メーカーの想いに惚れ込み、その傘を看板商品に育て上げるなど、ここでは書ききれないほどのエピソードを持つ。数々のメディアでも紹介され、最近ではドキュメンタリー映画の公開を控えている伝説の本屋だ。そんな小林さんの本屋や商売人としての哲学を収録した小説『仕事で大切なことはすべて尼崎の小さな本屋で学んだ』が12月中旬にポプラ社から刊行される。大手取次会社の新入社員・大森理香を主人公にした本作を手掛けたのは、出版業界にも精通し、これまで書店をテーマにした著作もある川上徹也氏だ。 （ 聞き手山口高範）</p>



<h3 class="wp-block-heading">数頁では収まらないエピソード</h3>



<p><strong>ポプラ社の営業担当との出会い、かつての担当編集者の転職など、数々の偶然が重なって、この企画がスタートしたという。</strong></p>



<p>　ポプラ社さんの営業の方と、ある書店さんの会合でお話する機会があり、その際に「うちでも本を書いてください」というお話をいただき、編集の方をご紹介いただきました。さらに以前に編集担当ていただいた他社の編集者の方が、ポプラ社さんに転職されて。そのご縁もあって、ポプラ社さんで本を出そうという話になりました。そこで小林書店さんの企画を提案したところ、「それで行きましょう！」と盛り上がって。実はその営業の方も小林さんと懇意にされていたということもあって、いろいろな偶然が重なって、企画がスタートしました。<br>　小林さんとの出会いは8年ほど前です。以前、出版した『本屋さんで本当にあった心温まる物語』（あさ出版）という本の取材の際に、本書にも収録している傘を売ったエピソードなど、熱いお話を聞かせてもらい、とにかくエネルギッシュな方という印象でした。<br>　当初はその本の中で紹介しようと思っていたんですが、とにかくエピソードが多くて、数ページには収まりきらない。であれば、いつか1冊の本にしたいとそのころから漠然と思っていました。その後、お店にも何度か伺わせていただいて、実際に切り盛りする小林さんの姿を目の当たりにして、これを多くの人に伝えたいと思ったのが、本書執筆のきっかけです。</p>



<h3 class="wp-block-heading">小説でこそ伝わる魅力</h3>



<p><strong>これまで寓話のようなビジネス書を手掛けたことがある川上氏。今回、初めて「小説」という形態をとった理由とは。<br></strong></p>



<p>　執筆にあたり、小林さんの魅力やすごさをストレートに伝えたいという思いがありました。しかしインタビュー形式やノンフィクションでは、それは伝わらない。どうすれば小林さんのエピソードを効果的に世間に伝えられるかと。そこで取次会社の新入社員を主人公に立てて、小林さんに彼女の悩みや相談にのってもらう設定にすれば、読者も彼女に感情移入し、小林さんの声もより届くのではないかと思い、フィクション、小説という形態をとりました。　<br>　さらに主人公の成長物語としても読めるので、出版業界内に留まらず、多くの方に興味を持っていただき、より広がっていくのではないかという思いもありました。<br>　最初は世の中の人がイメージしやすい出版社の新入社員という設定にすることも考えたんですが、リアリティを重視して、取次会社の新人営業を主人公にしました。<br>　これまで出版業界の小説、漫画などはたくさんありますが、取次会社を主人公にした作品はたぶんないですよね。もしかしたら、日本初、むしろ世界初かもしれない。そういう意味でとても面白いなと。<br>　一方で、取次会社の営業の方が実際に何をやっているのか、正直わからないところがあって、かなり悩みました。いろんな人にもお話を聞いたんですが、やはりわからない。それで一時期、筆が止まってしまった時期もあるんです。もちろん焦りもありましたし、中途半端なものは出せない、というプレッシャーもあって。<br>　ただあるとき、「書店に向けた提言を理香に託して、書けばいいのか！」と思った瞬間、一気にふっ切れて、筆がぐんぐん進みました。ただその場合、「リアリティはあるのかな」という懸念はありましたが、関係者に読んでもらうと、「ほとんどこの通りだ」と言っていただいたので安心しました。<br>　小林さん自身、ある出版社の社長から「本なんか出したらあかんで」と言われていたらしく、企画当初は「私の本なんていややわ」と笑いながら仰っていたんですが、最終的には「フィクションなら面白そやな」と出版に同意していただけました。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="884" height="551" src="https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2023/07/2d98aa87d4c712544e0107436121fd23.jpg" alt="" class="wp-image-6856" srcset="https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2023/07/2d98aa87d4c712544e0107436121fd23.jpg 884w, https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2023/07/2d98aa87d4c712544e0107436121fd23-300x187.jpg 300w, https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2023/07/2d98aa87d4c712544e0107436121fd23-768x479.jpg 768w" sizes="auto, (max-width: 884px) 100vw, 884px" /></figure>



<p>▲尼崎の商店街に店を構える小林書店</p>



<h3 class="wp-block-heading">商いとしての本屋</h3>



<p><strong>ここでは書ききれないほどのエピソードを持つ小林さん。川上氏にとって、小林さんの「すごさ」とは。</strong></p>



<p>　小林さんは、本当にお話好きな方で。私も何度も同じお話を聞いているのですが、いろんな人に話すうちにその精度が増していって、「すべらない話」になる。もうそれは名人芸です（笑）。<br>　一方、本屋としては「すごい」の一言。売ると決めたものは、とことん売る。70歳を超えているのに、その情熱を絶やすことなく、エネルギーに溢れている。例えば小林さんが講演会などで、100人いたらこの本を100冊売ると思います。だから講演会やってくださいって依頼してるくらい。本当に根っからの「商売人」なんです。<br>　私も大阪人なので、そこに魅かれた部分も大きくて。文化的な薫りがする本屋さんも好きですが、心のどこかで「商人（あきんど）」の気持ちがある人に共感してしまいますね。</p>



<p><strong>本書は小林さんのエピソードを通じて、「商いとしての本屋」、「売り物としての本」を再認識させられる。川上氏が考える「商いとしての本屋」の可能性とは？</strong></p>



<p>　本屋は利益率が低いとか、いろいろと言われていますが、この世のあらゆるものに関わっているのが、本という「商材」です。そんな商材を扱っている小売業なんて、他にはない。だからこそ、それを軸に「商売」をするべきです。<br>　みんながみんな小林さんのように、本とは関係ない傘を売るなんて難しいと思います。最近でも本と文脈のない雑貨を売る書店も多いですが、そうではなくて、例えば作家、作品が持つ世界観を顧客と共有すること。それはアイドルの写真集だっていい。そこでコミュニティを形成することで、聖地化することだって本屋には可能です。これはあらゆる小売業に共通することですけど、ハードにはお金をかけるのに、アイデアや企画などソフトにお金かけない。それではいけないなと思います。</p>



<h3 class="wp-block-heading">「よそ者」だからこそ書けること</h3>



<p><strong>明るい話題が少ないと言われる、出版業界をテーマにした本書。しかし本作には、底抜けた「明るさ」が根底に流れている。</strong></p>



<p>　本屋の「心温まる」エピソードを本にして出版しながらも、「心温まらない」エピソードがたくさんあることも、問題点が山のようにあることも知っている。でもそれを伝えることは、私の役割ではないと思っています。私は本と本屋の楽しさ、奥深さを発信していくことに徹したいと思っています。<br>　私はある種「よそ者」なので、「よそ者」だからこそ、この業界の良さもわかるし、その良さを発信していきたい。この本でももちろん実際に起こったことや現実の問題など、大変な部分にも触れていますけど、基本は面白いこと、楽しいことを書いています。<br>　この本は出版業界をテーマにした本ではあるけれど、業界内に留まらせたくない。本を手に取ってくれないと言われる若い方たちにも読んでほしいし、「働く」ということを真摯に考えるきっかけにしてほしいと思います。</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="413" height="608" src="https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2023/07/778d9d519b9c4e741d4c0e90d72a9ec5.jpg" alt="" class="wp-image-6858" srcset="https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2023/07/778d9d519b9c4e741d4c0e90d72a9ec5.jpg 413w, https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2023/07/778d9d519b9c4e741d4c0e90d72a9ec5-204x300.jpg 204w" sizes="auto, (max-width: 413px) 100vw, 413px" /></figure>



<p>四六判／272㌻／本体1600円</p>



<h2 class="wp-block-heading">川上　徹也（かわかみ てつや）</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="333" height="365" src="https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2023/07/2785cbd5dbe8c72ab0bbc893fb95cf07.jpg" alt="" class="wp-image-6859" srcset="https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2023/07/2785cbd5dbe8c72ab0bbc893fb95cf07.jpg 333w, https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2023/07/2785cbd5dbe8c72ab0bbc893fb95cf07-274x300.jpg 274w" sizes="auto, (max-width: 333px) 100vw, 333px" /></figure>



<p>　コピーライター。湘南ストーリーブランディング研究所代表。「物語」の持つ力をマーケティングに取り入れた「ストーリーブランディング」の第一人者。ビジネスにおける「言葉」や「ストーリー」の使い方をテーマにした著書多数。その多くが海外でも翻訳されている。書店好きとして知られ、全国の書店を取材して執筆した『本屋さんで本当にあった心温まる物語』などの著作もある。</p>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="440" src="https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2023/07/b542fb98d46b24ea6d23f13a475ce026-1024x440.jpg" alt="" class="wp-image-6860" srcset="https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2023/07/b542fb98d46b24ea6d23f13a475ce026-1024x440.jpg 1024w, https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2023/07/b542fb98d46b24ea6d23f13a475ce026-300x129.jpg 300w, https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2023/07/b542fb98d46b24ea6d23f13a475ce026-768x330.jpg 768w, https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2023/07/b542fb98d46b24ea6d23f13a475ce026.jpg 1484w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>
<p>The post <a href="https://book-link.jp/media/archives/1499" data-wpel-link="internal">『仕事で大切なことはすべて尼崎の小さな本屋で学んだ』（ポプラ社）／川上徹也氏に聞く</a> appeared first on <a href="https://book-link.jp/media" data-wpel-link="internal">BookLink</a>.</p>
]]></content:encoded>
					
					<wfw:commentRss>https://book-link.jp/media/archives/1499/feed</wfw:commentRss>
			<slash:comments>0</slash:comments>
		
		
			</item>
	</channel>
</rss>

<!--
Performance optimized by W3 Total Cache. Learn more: https://www.boldgrid.com/w3-total-cache/

Page Caching using Disk: Enhanced 
データベースキャッシュ 43/63 クエリーが0.010秒で Disk を使用中

Served from: book-link.jp @ 2026-05-26 05:51:54 by W3 Total Cache
-->