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	<title>今尾恵介 Archives - BookLink</title>
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	<title>今尾恵介 Archives - BookLink</title>
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		<title>『地図帳の深読み 鉄道編』(帝国書院）/今尾恵介氏に聞く　地図帳の深読みシリーズ堂々の完結　 「鉄道×地図帳」で世界を､歴史を､現代を読み解く！</title>
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		<dc:creator><![CDATA[編集部]]></dc:creator>
		<pubDate>Tue, 02 Aug 2022 07:29:08 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[インタビュー]]></category>
		<category><![CDATA[今尾恵介]]></category>
		<category><![CDATA[帝国書院]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>　地図研究家として著名な今尾恵介氏による『地図帳の深読み　鉄道編』が発売。シリーズ第３弾にあたる本書は、現代、100年の歴史に続き、鉄道に関する著作も多く手掛ける今尾氏ならではの著作だ。1872年10月に日本で初めて新橋 [&#8230;]</p>
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										<content:encoded><![CDATA[<div class="wp-block-image wp-image-3393">
<figure class="aligncenter size-large"><img fetchpriority="high" decoding="async" width="1024" height="768" src="https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2023/07/0802p-2-scaled-1-1024x768.jpg" alt="" class="wp-image-6725" srcset="https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2023/07/0802p-2-scaled-1-1024x768.jpg 1024w, https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2023/07/0802p-2-scaled-1-300x225.jpg 300w, https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2023/07/0802p-2-scaled-1-768x576.jpg 768w, https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2023/07/0802p-2-scaled-1-1536x1152.jpg 1536w, https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2023/07/0802p-2-scaled-1.jpg 1920w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">地図研究家・今尾 恵介氏</figcaption></figure></div>


<p><br><br>　地図研究家として著名な今尾恵介氏による『地図帳の深読み　鉄道編』が発売。シリーズ第３弾にあたる本書は、現代、100年の歴史に続き、鉄道に関する著作も多く手掛ける今尾氏ならではの著作だ。1872年10月に日本で初めて新橋～横浜間に鉄道が開通し、今年で150周年を迎える。暑い夏のトンネルを抜けた先には、日本中が鉄道一色のムードになっているかもしれない。（聞き手：山口高範）</p>



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<div class="wp-block-image wp-image-3396">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" width="725" height="1024" src="https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2023/07/8e81ab5c6201246de08852ab2f2eb9c9-725x1024.jpg" alt="" class="wp-image-6726" srcset="https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2023/07/8e81ab5c6201246de08852ab2f2eb9c9-725x1024.jpg 725w, https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2023/07/8e81ab5c6201246de08852ab2f2eb9c9-213x300.jpg 213w, https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2023/07/8e81ab5c6201246de08852ab2f2eb9c9-768x1084.jpg 768w, https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2023/07/8e81ab5c6201246de08852ab2f2eb9c9.jpg 882w" sizes="(max-width: 725px) 100vw, 725px" /><figcaption class="wp-element-caption">『地図帳の深読み　鉄道編』 A5判／184㌻／ 定価1980円</figcaption></figure></div>


<h2 class="wp-block-heading">引き込み線の蒸気機関車</h2>



<p><strong>地図研究家として著名な今尾氏。鉄道好きになったきっかけは自身の育った環境によるところが大きかった。</strong></p>



<p>　幼児の頃に平塚に住んでいて、家の近所に大きな工場への引き込み線があったんです。毎朝、そこを通る蒸気機関車が牽く貨物列車を見てから幼稚園に行くという生活を送っていて、それが原体験でしょうか。</p>



<p>　その後、４歳のときに横浜に引っ越すことになるんですが、家の前に東海道新幹線が通っていて、引っ越し早々拝むことができる環境だったんです。それがちょうど1964年で、東海道新幹線が開通した年でもあります。でも当時の車両は、今よりもパンタグラフも多く、「シューッ」とかなり大きな摩擦音を立てながら走っていましたね。</p>



<p>　小学生になると友達と駅名をお経のように唱えて覚える遊びをしたり。漢字の多くは駅名で覚えたかな。小６のときには、初めて自分で時刻表を買いましたね。そしたら本屋さんに「それは大人が買うものだよ」と言われまして。僕はとびきり体が小さかったものだから（笑）。</p>



<h2 class="wp-block-heading">「地図帳」との併読で味わう</h2>



<p><strong>　地図帳は地形図とは違い、より広範囲、俯瞰的、大局的に地理を認識できる。地図帳と一緒に読むと、本書や当シリーズをより深く味わえると今尾氏は言う。</strong></p>



<p>　このシリーズは、学校で使っていた「地図帳」を前提にしています。特に高校時代に多くの人が触れていた『新詳高等地図』（帝国書院）ですね。高校卒業とともにこの本を卒業する人がほとんどですが、本当にもったいない。これは情報の宝庫で、本編の地図だけではなく、巻末の統計データなども、その時代時代に合わせて工夫されているし、非常に興味深い。それらと実際の地図を照合することで、情報が一面的なものではなく、立体的になってくるんです。</p>



<p>　私の著作は地形図から検証する、ミクロの視点に立った本が多いですが、「地図帳」をベースにしたこのシリーズは必然的に小縮尺なので、広範囲を俯瞰的に見られるのが特徴です。</p>



<p>　第１弾は現代をテーマに、続く第２弾は「100年の変遷」、そして今回、満を持して「鉄道編」として世に送り出すわけですが、３冊を通して読むと、それぞれ私が興味を持ったところを深掘りしていて、なかなか面白いシリーズになったのではないかと。</p>



<p>　また今作は地図を通して見えてくる鉄道の歴史や背景を楽しめる内容で、刻々と変化する国内外の情勢と、それを反映する鉄道の歴史をダイナミックにまとめているので、鉄道史の大きな「うねり」のようなものを感じてもらえる、読み応えのある構成になったと思います。</p>



<p><strong>地図帳で鉄道を見ていると、合理的でない、非効率なルートなどを見つけることができる。地図のなかに潜む、鉄道の「なぜ」を見つけ、探求することの魅力とは。</strong></p>



<p>　地図帳で鉄道を見ていると、「なぜこの町を通らなかったのか」「こちらの谷をルートに選んだのはなぜだろう」という、地図の中に「なぜ」をたくさん発見することができる。それを調べることが何よりも面白い。</p>



<p>　鉄道を新設する際、必ず甲・乙・丙といくつかのルートを候補として検討します。それは地形の観点、経営や収益の観点など、様々な角度から検証され、最適なルートをはじき出す。いろんな算盤の結果として、今のルートがあるんです。そのうえで見てみると、敷設当時としては、ベストなルートを取っていることがわかるんですね。「政治駅」として知られる岐阜羽島駅も、必ずしもそうとは言い切れない、ということは本書でも触れています。</p>



<p>　しかし忘れてはいけないことは、当時と現代という時間軸、また国や地域などの空間軸で生活スタイルがそれぞれ異なるということ。例えば、現代では直線的で時間短縮が是とされていますが、明治・大正・昭和初期は、それ以上に多くのエリアを通ることの方が優先された。というのも、結局、現代のように誰もが車を持つ時代ではなく、そうなると鉄道としては多くの拠点に立ち寄った方がいいわけです。ですから現代の視点からすると非効率なように見えることもある。</p>



<p>　また諸外国と比較して、日本国内の鉄道貨物の割合が低いのは、海に囲まれた島国であるがゆえに、貨物輸送での海運の割合が多かったという背景があります。一方でアメリカの大陸横断鉄道は、西海岸から東海岸への貨物として重宝された。海運となると、パナマ運河経由になってしまい、時間も経費もかかる。このように鉄道事業における時代や地形の違い、そういうことを調べていくと非常に面白いですね。とはいえ、日本の鉄道においては、それだけが理由ではないですが…。</p>



<h2 class="wp-block-heading">鉄道は高速道路に勝てるのか</h2>



<p><strong>鉄道事業において、日本は後進国になりつつあると今尾氏は指摘する。</strong></p>



<p>　日本の場合、鉄道会社は独立採算を求められますよね。高速道路は交通量が少なくったって、あまり批判されないのに。特にコロナ禍になって、青色吐息で廃線が検討されている鉄道会社も少なくない。日本の特に戦後の交通政策は道路偏重型で、国としてCO₂削減に本気で取り組む中で鉄道を位置づけるヨーロッパ諸国とは大きく異なる。彼らにとって、高速道路と鉄道のバランスこそが重要なのです。</p>



<p>　そもそも日本の場合、明治・大正・昭和初期に作られた鉄道はほとんどそのままにしておいて、それを平成以降に作られた高速道路に対抗しろというのは厳しい話ですよ。フル規格の新幹線か、もしくは昔ながらのローカル線か、とかそういう話になってしまいがちで、その中間がないんです。</p>


<div class="wp-block-image wp-image-3400">
<figure class="aligncenter size-large"><img decoding="async" width="1024" height="735" src="https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2023/07/20220726172641-scaled-e1659425163737-1024x735.jpg" alt="" class="wp-image-6727" srcset="https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2023/07/20220726172641-scaled-e1659425163737-1024x735.jpg 1024w, https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2023/07/20220726172641-scaled-e1659425163737-300x215.jpg 300w, https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2023/07/20220726172641-scaled-e1659425163737-768x551.jpg 768w, https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2023/07/20220726172641-scaled-e1659425163737-1536x1102.jpg 1536w, https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2023/07/20220726172641-scaled-e1659425163737.jpg 1920w" sizes="(max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /><figcaption class="wp-element-caption">詳細な鉄道地図を多数収録</figcaption></figure></div>


<p><br><br>　新幹線ができると、並行する在来線は県や市町村が出資する第三セクターになって、稼ぎ頭だった特急の乗客は新幹線へ移ってしまうので構造的に採算がとれない。もっとやり方はあると思うんですが、それが今の日本の鉄道事情です。</p>



<h2 class="wp-block-heading">世界は「平地」ではない</h2>



<p><strong>本書の執筆、調査に当たり、今尾氏自身が何を感じたのか。</strong></p>



<p>　日本、世界も含め、鉄道を調べてみると、本当に世界は多様なんだと実感します。グローバル化と言われていますが、それは世界が「平地」になるわけではなくて、実際には山があり、谷があり、海があり、その地理的・政治的・経済的環境に左右されながら、それぞれがそれぞれで発展・衰退を繰り返しているわけで。この本を読んで、ぜひそういう実感を味わってほしい。</p>



<p>　また今の発展は、トンネル工事事故など、多くの犠牲のうえに成り立っています。それらの事故を教訓に、その悲劇を繰り返さないよう、鉄道会社は安全性を高めてきた。東海道新幹線が約60年にわたり、死亡事故がゼロということがどれだけすごいことか。その陰でどれだけの人が、たゆまぬ努力をしているか。「何もなかったこと」は新聞の一面には載らない。でも、それはとても偉大なことだと思います。そのことも想像してもらいたいですね。</p>



<hr class="wp-block-separator has-alpha-channel-opacity"/>



<p><strong>今尾 恵介（いまお けいすけ）</strong><br>1959年横浜市出身。地図研究家。明治大学文学部ドイツ文学専攻中退。中学生の頃より地形図と地図帳を愛読。授業で国土地理院発行の地形図に出会い、地形図マニアになる。現在、(一財)日本地図センター客員研究員、日本地図学会評議員、(一財)地図情報センター評議員を務める。『地図マニア　空想の旅』集英社インターナショナル(第２回斎藤茂太賞受賞)、『地図と鉄道省文書で読む私鉄の歩み』白水社、など地図や地形、鉄道に関する著作が多数ある。</p>
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		<item>
		<title>『地図帳の深読み 100年の変遷』（帝国書院）／今尾恵介氏に聞く</title>
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		<dc:creator><![CDATA[編集部]]></dc:creator>
		<pubDate>Wed, 04 Aug 2021 06:33:50 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[インタビュー]]></category>
		<category><![CDATA[今尾恵介]]></category>
		<category><![CDATA[帝国書院]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>時代を色濃く写し出す激動の近現代史を地図で読み解く 　地図と読みものを融合させた、いわゆる「地図本」ブームを起こした地図研究家・今尾恵介氏の『地図帳の深読み』（帝国書院　2019年刊行）。その待望の続編『地図帳の深読み  [&#8230;]</p>
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<h2 class="wp-block-heading">時代を色濃く写し出す<br>激動の近現代史を地図で読み解く</h2>



<figure class="wp-block-image size-large"><img loading="lazy" decoding="async" width="1024" height="820" src="https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2023/07/598c25ce93dc3bb3cbf2b74b3704e947-1024x820.jpg" alt="" class="wp-image-6797" srcset="https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2023/07/598c25ce93dc3bb3cbf2b74b3704e947-1024x820.jpg 1024w, https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2023/07/598c25ce93dc3bb3cbf2b74b3704e947-300x240.jpg 300w, https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2023/07/598c25ce93dc3bb3cbf2b74b3704e947-768x615.jpg 768w, https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2023/07/598c25ce93dc3bb3cbf2b74b3704e947.jpg 1298w" sizes="auto, (max-width: 1024px) 100vw, 1024px" /></figure>



<p>　地図と読みものを融合させた、いわゆる「地図本」ブームを起こした地図研究家・今尾恵介氏の『地図帳の深読み』（帝国書院　2019年刊行）。その待望の続編『地図帳の深読み 100年の変遷』が、帝国書院から8月26日取次搬入で刊行される。第2弾となる本書は、大正6年(1917)創立の帝国書院が一世紀以上にわたり刊行してきた豊富な地図帳などをもとに、この100年間の歴史を当時の地図から読み解く。今尾氏が本書執筆に際して知った、昔の地図の面白さ。そして、地図から読み解ける世界について聞いた。 （聞き手　野中琢規）</p>



<h2 class="wp-block-heading">地図から歴史を読む</h2>



<p><strong>地図本ブームを巻き起こした前作。その続編で昔の地図を題材にした理由とは。</strong></p>



<p>　おかげさまで書店でのコーナー展開やパブリシティなど、今でも前作がご好評をいただいており、是非続編をという話をいただきました。地図から読み解ける面白いネタはまだまだいくらでもありますが、続編の切り口については、企画段階からいくつかのアイデアが提示されました。結果として“古い地図帳の読み解き”というアイデアが採用されたのですが、帝国書院は、最初の地図帳である『帝国地図』を大正9年に刊行し、実に100年以上にわたって地図帳を出し続けています。その豊富な資料を参照することも出来ましたし、近年は復刻版の地図帳も多数刊行しています。そこで、大きく時代が変わったこの100年間について当時の地図帳をよく見ることで、さらに深掘りしていく。そういうことができないかと思い、第2弾のテーマを歴史に決めました。</p>



<p><strong>「歴史」という視点で地図帳を読み直してみたことで、以前には気づかなかった発見に出会えたという。</strong></p>



<p>　今回は執筆しながら、自分でもたくさん勉強になりました。一番私が盛り上がったのは、何故リッチモンドがアメリカでの電気鉄道の営業運転始まりの地であったか、その理由が判明したことです。<br>　鉄道史についての本は色々と書いていますが、最初に走らせるならニューヨークやロサンゼルスといった大都市が順当だと思っていたので、何故リッチモンドなのかは、ちょっと合点がいっていませんでした。<br>　そこで今回、当時の地図から滝線都市を取り上げたところ、リッチモンドがかなり坂道の街だということがわかりました。箱根登山鉄道よりも急な、最高100‰（パーミル）もの勾配があり、そんな坂道もスイスイ上り下りできる電車の威力を知らしめるデモンストレーションのためにも、リッチモンドが選ばれたということが今回調べてみて納得できたのです。<br>　本書は、こういった昔の地図から色々と探っていく面白さを、読者も一緒に体験してみませんか、と提案するための本でもあります。</p>



<p><img loading="lazy" decoding="async" width="550" height="776" class="wp-image-6798" style="width: 550px;" src="https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2021/08/fca3af9253b8a67317bd1b24d2d10306.jpg" alt="" srcset="https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2021/08/fca3af9253b8a67317bd1b24d2d10306.jpg 297w, https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2021/08/fca3af9253b8a67317bd1b24d2d10306-213x300.jpg 213w" sizes="auto, (max-width: 550px) 100vw, 550px" /><br>▲当時の地図も掲載して紹介する</p>



<h2 class="wp-block-heading">地図に表れる激動の近現代史</h2>



<p><strong>かつて日本にあった「陸上の国境線」や、沖縄が掲載されていない地図など、この100年で大きく変化した日本の地図についても、本書では多数紹介している。</strong></p>



<p>　私が子どもの頃に使っていた昭和47年（1972）の地図帳は、東西ドイツ、南北ベトナムは当たり前でソ連もあったりと、国名も国境も今とは当然違っています。<br>　もっと時代をさかのぼれば日本の場合も領域などが大きく違っていて、「朝鮮地方」や「台湾地方」も領土として載っています。本土の人が北朝鮮や満州に転勤ということはしょっちゅうあった時代で、戦前の昭和9年（1934）の地図なんかを見ていると、ある意味で今よりもアジアが身近な認識だったんだろうな、と実感しますね。</p>



<p><strong>多数の資料や参考文献をもとにした本書。時代ごとにさまざまな特色がある地図帳からは、当時の思想も読み取れるという。</strong></p>



<p>　昭和13年刊行の『新選大地図 日本編』（帝国書院刊）は担当編集者も推薦していますが、大判化していて、ページも多いですし、印刷技術の向上で色彩も鮮やか。縮尺の大きい地図もたくさん載っていて、クオリティが高い地図帳です。そして当時は日中戦争の最中で、軍事色も色濃く出ています。<br>　あの頃は、どんどん進出しようとしている南方の資源地図などを民間が出していて、鉱産資源やバナナとか、国民に外国の資源が欲しいなと思わせて、戦時国策を正当化する教育目的もありました。<br>　過去を振り返ると必ずしも明るい話題ばかりではないので、歴史的にどういうことがあったのかをちゃんと認識することは、現代においても重要です。</p>



<h2 class="wp-block-heading">地図=この世の本質の図化</h2>



<p><strong>昔から多くの人間が関わり、作り上げてきた地図自体にもまた歴史がある。</strong></p>



<p>　この世の本質をわかりやすく伝えるのが地図帳の役目ですけれど、時代ごとの地図編集者たちが、すごく苦労しながら工夫していることも、今回改めてわかりました。本書でも取り上げた、メルカトル図法とホモロサイン（グード）図法を重ね合わせた地図などは秀逸ですし、一色刷りでも細い線を並べて河川を表現するなど、アナログの制約下での工夫が見てとれます。どれだけこの世の本質を図化するか、ということをかなり一生懸命考えていたと思います。<br>　また、地図は縮尺が小さくなればなるほど、記号化の度合いが高くなってくるので、そこに編集者の意図は大きく働いてきます。その点に注意しつつ、地図の語法（話し方）に慣れるためにも、子どもや先生にも多くの地図に接してもらいたいですね。</p>



<p><strong>歴史をテーマに、また新たな地図の楽しみ方を提示した本書。ブームを牽引し、次の展開は。</strong></p>



<p>　1作目でも現代の地図から歴史を読み解くことはありましたが、今回は当時の地図を用いているので、より読みごたえが増していると思います。本書をぜひ歴史好き、特に近現代史好きの読者にも読んでほしいですね。主要全国紙（4紙）に半五段広告を出すと聞いていますので、新たな読者層の開拓に期待しています。<br>　帝国書院さんから復刻版の地図帳が何冊も出ていますし、今は調べたい情報にアクセスしやすい時代です。書店でもこの本と一緒に、地図帳はもちろん歴史本などと並べていただけると嬉しいですね。</p>



<p><img loading="lazy" decoding="async" width="550" height="295" class="wp-image-6799" style="width: 550px;" src="https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2021/08/3348473dc84f1c298728cfdb182fa08d.jpg" alt="" srcset="https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2021/08/3348473dc84f1c298728cfdb182fa08d.jpg 1063w, https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2021/08/3348473dc84f1c298728cfdb182fa08d-300x161.jpg 300w, https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2021/08/3348473dc84f1c298728cfdb182fa08d-1024x550.jpg 1024w, https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2021/08/3348473dc84f1c298728cfdb182fa08d-768x413.jpg 768w" sizes="auto, (max-width: 550px) 100vw, 550px" /><br>帝国書院の古書展示室には当時の地図帳など貴重な資料が保管されている</p>



<hr class="wp-block-separator has-alpha-channel-opacity"/>



<h3 class="wp-block-heading">『地図帳の深読み 100年の変遷』</h3>



<p><img loading="lazy" decoding="async" width="550" height="780" class="wp-image-6802" style="width: 550px;" src="https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2021/08/eaeb875b5dde344d8587de798b619928.jpg" alt="" srcset="https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2021/08/eaeb875b5dde344d8587de798b619928.jpg 874w, https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2021/08/eaeb875b5dde344d8587de798b619928-211x300.jpg 211w, https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2021/08/eaeb875b5dde344d8587de798b619928-722x1024.jpg 722w, https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2021/08/eaeb875b5dde344d8587de798b619928-768x1090.jpg 768w" sizes="auto, (max-width: 550px) 100vw, 550px" /><br>A5判／180㌻／定価1980円<br><strong>新刊</strong></p>



<h3 class="wp-block-heading">『地図帳の深読み』</h3>



<p><img loading="lazy" decoding="async" width="550" height="780" class="wp-image-6801" style="width: 550px;" src="https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2021/08/97fe8108610b87f251e9d15b8d928b64.jpg" alt="" srcset="https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2021/08/97fe8108610b87f251e9d15b8d928b64.jpg 457w, https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2021/08/97fe8108610b87f251e9d15b8d928b64-212x300.jpg 212w" sizes="auto, (max-width: 550px) 100vw, 550px" /><br>A5判／176㌻／定価1980円<br>（2019年発刊）</p>



<h3 class="wp-block-heading">帝国書院が刊行する復刻版地図帳</h3>



<p>『復刻版教科書大正９年 帝国地図』<br>227mm×157mm／59㌻／定価2200円</p>



<p>『昭和９年版　復刻版地図帳』<br>A5判／2巻セット／定価4400円</p>



<p><strong>※上記以外の年度もラインナップあり</strong></p>



<h2 class="wp-block-heading">今尾 恵介（いまお けいすけ）</h2>



<p>1959年横浜市出身。地図研究家。明治大学文学部ドイツ文学専攻中退。中学生の頃より帝国書院の地図帳を愛読。授業で国土地理院発行の地形図に出会い、地形図マニアになる。現在、（一財）日本地図センター客員研究員、（一財）地図情報センター評議員を務める。地図や地名、鉄道に関する著作が多数ある。2019年度には、日本地理学会賞（社会貢献部門）を受賞した。</p>



<p><img loading="lazy" decoding="async" width="550" height="229" class="wp-image-6803" style="width: 550px;" src="https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2021/08/0802p-2_ol-scaled-1.jpg" alt="" srcset="https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2021/08/0802p-2_ol-scaled-1.jpg 1920w, https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2021/08/0802p-2_ol-scaled-1-300x125.jpg 300w, https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2021/08/0802p-2_ol-scaled-1-1024x427.jpg 1024w, https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2021/08/0802p-2_ol-scaled-1-768x320.jpg 768w, https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2021/08/0802p-2_ol-scaled-1-1536x641.jpg 1536w" sizes="auto, (max-width: 550px) 100vw, 550px" /><br>10月7日開催今尾恵介先生オンラインイベントの参加書店を募集中！<br>詳細・お申し込みは<a href="https://forms.gle/rAe4jgKPzPNLNaqp7" data-wpel-link="external" target="_blank" rel="nofollow noopener" class="wpel-icon-right"><span style="color: #0000ff;"><strong>こちら</strong></span><span class="wpel-icon wpel-image wpel-icon-6"></span></a>から（書店様限定）</p>
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		<title>『地図帳の深読み』（帝国書院）／今尾恵介さんに聞く</title>
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		<dc:creator><![CDATA[編集部]]></dc:creator>
		<pubDate>Mon, 23 Sep 2019 09:00:01 +0000</pubDate>
				<category><![CDATA[インタビュー]]></category>
		<category><![CDATA[今尾恵介]]></category>
		<category><![CDATA[帝国書院]]></category>
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					<description><![CDATA[<p>想像をかき立てる地図の世界地図を読むことが平和への一歩に 誰しもが学校の授業で必ず一度は触れている地図帳。帝国書院が８月末に刊行した『地図帳の深読み』は、地図帳を読み込むことの奥深さや魅力をまとめた一般向けの書籍だ。著者 [&#8230;]</p>
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<h2 class="wp-block-heading">想像をかき立てる地図の世界<br>地図を読むことが平和への一歩に</h2>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="600" height="450" src="https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2023/07/imao-main-web.jpg" alt="" class="wp-image-7181" srcset="https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2023/07/imao-main-web.jpg 600w, https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2023/07/imao-main-web-300x225.jpg 300w" sizes="auto, (max-width: 600px) 100vw, 600px" /></figure>



<p><span style="font-size: 14pt;">誰しもが学校の授業で必ず一度は触れている地図帳。帝国書院が８月末に刊行した『地図帳の深読み』は、地図帳を読み込むことの奥深さや魅力をまとめた一般向けの書籍だ。著者の今尾恵介さんは、これまで地図や鉄道に関する書籍など数多くの著作を持つ。中学生時代に国土地理院の地形図に出会い、地図の世界に魅了されたという今尾さん。話は地図帳の楽しみ方にとどまらず、地図を読むことで養われる「世界を見すえる力」「情報を精査する力」にまで及んだ。</span></p>



<p><span style="font-size: 18pt;">・地図帳を「読む」</span></p>



<p><strong><br>地図は一般的に道順や現在地などを把握する手段として活用されるが、その場合、地図は　あくまで「見る」ものとして機能する。しかし本書はタイトルが示す通り、地図を「読む」対象としてとらえている。<br></strong><br>　地図帳が読者の想像力をかき立てる要素に溢れ、とても奥深い「読み物」であるということは意外と知られていません。今回、地形や地名だけではなく、学校用の地図帳の楽しみ方、読み込み方を多くの読者に知ってもらおうと、帝国書院さんから企画のご提案をいただきました。『地図帳の深読み』と適切なタイトルをつけてくださったことに加え、社長さんから営業部の方まで、多くの社員の方がゲラに目を通していただいたようで、とてもいい本になったと思っています。</p>



<p><strong>「地図で暇つぶしができる人は最高に幸せ」と　今尾さんは語る。では初心者は地図をどう読み、どう楽しめばいいのか。</strong></p>



<p>　特産品や名産から入ると、より地図帳が身近に感じるのではないでしょうか。例えば滋賀県の彦根市に電気カミソリのアイコンが載っています。なぜだろうと思って調べてみると、パナソニックの電気カミソリ工場が彦根市にあると知り、さらに深読みして調べていくと、その製品の技術力やこだわりなどが見えてきて、とても興味深い。これはあくまで一例に過ぎず、他にも地図帳には知的好奇心を刺激する情報が溢れています。ちなみに北海道の北見市にはスマホのアイコンが載っていますが、それはぜひご自身で調べてみてください（笑）。</p>



<p>　また歴史書や小説でもそうですが、本の中にはあまり地図が載っていないですよね。地理と無縁の歴史は存在しませんから、傍らに地図帳があるとより楽しめると思います。作家の先生は地図が頭の中に入っていますが、読者は必ずしもそうではありませんから。<br>　地図帳は時代によって変遷するものです。戦前の地図は植民地経営の視点から、中国の主要部や南洋諸島の地図が異様に詳しい。私が中学生のころの1970年代の地図帳は、有明海の大規模な干拓事業計画を反映しています。また田中角栄の日本列島改造論もそうですが、当時は政府が「国土の均衡ある発展」を掲げ、全国各地で「新産業都市」など経済成長最優先の政策が続いていました。地図帳で時代を追い、その時代に思いを馳せるのも、ひとつの楽しみ方です。最近は、自然保護や宗教に関する主題図も多いですね。</p>



<h2 class="wp-block-heading">・記号化されるヒロシマ</h2>



<p><strong><br>一方、地図はグーグルマップやカーナビなど、目的地へ向かうための実用的なツールでもある。では本としての地図帳の魅力、奥深さとは。取材日の8月6日は、広島の原爆の日。話は本質的な地図論へと進む。<br></strong><br>　何より一覧で見られるということが魅力かと思います。スマホなど小さな画面で見ていると、どうしても抽象化せざるえない。抽象化が進むと現実感が薄くなります。例えば縮尺1500分の１の住宅地図がありますが、それが2万5000分の１になると１㎞が４㎝、さらに100万分の１になると東京は単なる赤い○として記号化されてしまいます。そこには現実感がありません。今日は広島の原爆の日ですが、中国地方全体の地図となると、広島も○で表記されます。これが2万5000分の１だと市街中心の地図となり、通りまでかなり詳細に表記されます。かつて爆撃前の航空写真を見たことがありますが、瓦屋根がずらっと並んでいて、爆撃後の写真を見ると全て更地になっている。「小さい縮尺」だとその更地は、斜線で片付けられてしまいますが、そこにはおじいちゃんがいて、おばあちゃんがいて、お父さん、お母さん、子どもがいて、それぞれの生活があったはずなんです。</p>



<p><strong>本書のあとがきで「地図帳に親しむことが平和へ　の王道」と、今尾さんは語る。その真意とは。</strong></p>



<p>　現在、日韓関係はあまりよくないですが、それも記号化が進んだがゆえの功罪です。韓国という国、人が記号化されたがゆえに、他者を想像することができない。記号化されると人は残虐になります。先ほどの原爆の話もそうですが、原爆を投下した操縦士も「小さい縮尺」ゆえに、残虐になりえたのだと思います。戦争や人種差別は記号化から始まると言っても過言ではありません。ただどれだけ「大きい縮尺」であれ、地図はあくまで記号化された集合体です。だからこそ地図の向こう側にある現実、実際の生活を想像することが大事で、さらに言えば、実際に地図を片手にその土地を歩くと、どんな人が住んで、どんな生活を送っているのかがわかってきます。それが何よりも大切なことだと思います。</p>



<h2 class="wp-block-heading">・情報精査の武器となる地図</h2>



<p><strong><br>「大きい縮尺」の地図を読み込むことで、他者へ　の想像力を養う。しかしそれは地図に限らず、活字メディアやテキスト情報でも可能ではないだろうか。</strong></p>



<p>　地図は原則、一定のルールに従って制作される、客観度の高い情報です。一方、報道や歴史書などのテキストは、いくらノンフィクションや史実と謳っていたとしても、誰かの手によって書かれたという時点で、それは主観が入っています。報道機関による「ある事件・事象を取り上げないという選択」もまた主観です。ニュースやテキストは客観的であること自体が難しいメディアです。その点で地図は相対的に客観的な情報であるため、読む側の主体性、能動性が求められます。その人が歩んできた人生、現在の立場などによって、情報のとらえ方は千差万別で、読み手のイデオロギーを問わず、誰にでも門戸を開いたメディアだと言えます。<br>　インターネットの普及により、ユーザーにとって「最適化」した情報が提供されるようになり、かえって偏った情報しか触れられなくなりました。スマホで煽り記事を読んで、信じ込んでしまう。それはとても危険なことだと思います。世の中に流布している情報が正しいのかどうか、地図帳はそれを確かめる上で、大きな武器になるはずです。</p>



<p><strong>文献や資料探しのため、古本屋や新刊書店に　足繁く通うという。今尾さんにとって、本屋の魅力とは。</strong></p>



<p>　ネットニュースやネット書店はユーザーの嗜好に合致した情報を配信しますが、本屋さんは違います。自分とは全然関係ない本が気になる、意図せぬ出会いがある、それが本屋さんの魅力です。偏った情報だけを摂取していると思考だけでなく、人間関係も限定的になります。今は彼氏・彼女を探すのにもマッチングサイトを活用するようですが、溢れる情報や選択肢の中から取捨選択するのではなく、偶然の出会いが意外と大切で、本との出会いも同じことが言えるのではないでしょうか。</p>



<p>（聞き手 山口高範）</p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="350" height="487" src="https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2023/07/3EC448B2.jpg" alt="" class="wp-image-7182" srcset="https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2023/07/3EC448B2.jpg 350w, https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2023/07/3EC448B2-216x300.jpg 216w" sizes="auto, (max-width: 350px) 100vw, 350px" /></figure>



<p>A5版／１７６ページ<br>本体1800円</p>



<p><span style="font-size: 18pt;">今尾 恵介（いまお けいすけ）</span></p>



<figure class="wp-block-image size-full"><img loading="lazy" decoding="async" width="250" height="189" src="https://book-link.jp/media/wp/wp-content/uploads/2023/07/imao-plo-12b.jpg" alt="" class="wp-image-7183"/></figure>



<p>1959年横浜市生まれ。地図研究家。明治大学文学部ドイツ文学専攻中退。中学生の頃より帝国書院の地図帳を愛読。授業で国土地理院発行の地形図に出会い、地形図マニアに。現在、日本地図センター客員研究員、地図情報センター評議員を務める。第2回斎藤茂太賞を受賞した『地図マニア 空想の旅』（集英社インターナショナル）など多数の著作がある。</p>
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