日本出版販売(日販)は11月10日、『出版物販売額の実態2023』『書店経営指標2023年版』を発行した。2誌は出版市場の現状を把握するための統計資料として、日販が毎年発行しているもの。従来は電子版(PDF版)で発行していたがデータ活用の要望を受けて、今年からより汎用性の高いExcel版に変更した。
『出版物販売額の実態2023』は頒価1540円(税込)、『書店経営指標2023年版』は頒価1650円(税込み)。いずれもインターネット書店「HonyaClub.com」から購入できる。
「出版物販売額の実態2023」
同書は1974年から毎年発行しているもので、出版物がどのような販売ルートをたどって読者のもとに届いているかを調査したルート別の販売額や、都市別の年間販売額などを推定算出した資料。内容の詳細は下記の通り。
1.販売額の実態
2022年度の書店ルートの推定販売額は8157億円(前年比97.8%)。書店店舗数は8169店(前年比94.5%)。
2.タッチポイント別市場規模
インターネットルートでの推定販売額は2,872億円(前年比102.3%)。電子出版物の推定販売額は6,670億円(前年比117.1%)。
◆編集:日販マーケティング推進部ストアソリューション課
◆制限事項:印刷可テキストのコピー可、図表のコピー不可
◆頒価:1,540円(本体1.400円+税)
▼主な内容
①販売額の実態
1.出版物販売額(販売ルート別)
2.書店(都道府県別書店店舗数・坪数、分類別売上高構成比、他)
3.CVS(出版物販売額、他)
4.インターネット(出版物販売額、他)
5.出版社直販(出版物販売額、他)
②タッチポイント別市場規模
1.市場規模(タッチポイント別市場規模、1人当たり購入額・冊数)
2.電子出版物
3.図書館
4.教科書
③都市別出版物販売額
「書店経営指標2023年版No.61」
同書は1963年から毎年発行しているもので、本年度は全国41企業535店舗のアンケート調査をもとに、書店の経営効率や書籍・雑誌をはじめとする取扱商品の販売動向などを分析した。内容の詳細は下記の通り。
1.企業編
売上高前年比は89.4%、売上総利益率は28.3%。
2.店舗編
売上高前年比は93.1%でした。収益性では、売上総利益率が28.3%、営業利益率は0.7%。
◆編集:日販マーケティング推進部ストアソリューション課
◆制限事項:印刷可テキストのコピー可、図表のコピー不可
◆頒価:1,650円(本体1,500円+税)
▼主な内容
①企業編―書店チェーンを有する企業の財務諸表などに基づいた貸借対照表・損益計算書の各項目における構成比分析および、書店の経営比率に関する分析
②店舗編―店舗における収益・売場運営・業務効率化の状況分析
③商材編―商材別のさまざまな経営指標分析(Book、文具、雑貨)
④過去5年間の指標―主要経営指標の推移
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