大垣書店、フレーベル館、JULA出版局の3社は12月2日から26日まで、京都市の堀川新文化ビルヂングで金子みすゞ生誕120年記念 「みすゞさんの詩の学校」展を開催している。
今回の展示会は、フレーベル館とJULA出版局の「金子みすゞが100年前に生み出したやわらかな言葉に触れるきっかけになれば」との思いと、「地域の人に体験し、喜んでもらえたら」という大垣書店の思いがつながり実現した。
会場では、みすゞ作品の印象的なフレーズ40編を一方の壁一面に配し、来場者がそれらの言葉に触れて感じたことや好きな作品、自作の詩などを、葉っぱや木の実に見立てた紙に書き込み壁に貼り付けることで大きな木を形作る。森の学校という空間を、金子みすゞと来場者が優しい言葉で満たしていくユニークな取り組み。心に残ったフレーズをもとに、その作品全体に触れるきっかけにもなりそうだ。また、「詩ってなんだろう?」「金子みすゞってどんな人?」をパネルで解説し、詩作の舞台となった仙崎(現・長門市)を映像と地図で紹介している。
12月3日には金子みすゞ記念館の矢崎節夫館長による講演「みすゞさんの詩の授業~自分のことばで詩を書いてみよう~」が開催され、金子ファンや地元の家族連れら20人が参加。なぜ金子みすゞの詩がこれほど長く読まれ続けるのか、人を傷つけない詩のやさしい言葉遣い、詩を通じた共感などを、参加者との会話を交えながら語った。
コメント