
2025年11月に創立130周年を迎える東洋経済新報社は、4月初旬から130周年フェアを展開しており、すでに4月中旬時点で参加書店数は300店になり、2万冊を超える注文が寄せられている。また同社がこれまで実施してきたフェアのセット数が最大で800から900セットであったのに対し、今回の総セット数が現在912セットに達しており、同社のフェア企画としては過去最多のセット数になる見込みだ。
同社は5年ごとに周年フェアを実施しており、今回は定番のベストセラーセットに加え、過去3年間で各企業に採用された書籍をラインアップした「企業でテキスト採用された『ビジネス書』15選」セットを新設した。採用企業の業界は、航空会社、コンビニチェーン、広告代理店など多岐にわたる。
同社営業局営業推進部・山浦壮史主任は「大手コンサル企業で採用されている『問題解決ファシリテーター』など、2000年代前半に刊行した書籍もある。古びない内容が企業に支持されており、刊行年の“古い・新しい”に関わらず、現在進行形でビジネスパーソンに読まれている書籍を取りそろえた」としたうえで、「企業での採用実績は、その書籍の信頼度が増す。そのセールスポイントを各単品ポップでPRすることにより、売り伸ばしにつなげていく」と話す。
同セットに加え、周年フェアで毎回取り組んでいる、売れ筋書籍がラインアップされた「書店から話題になった『ベストセラー』15選」セットも用意しており、いずれも発行部数10万部以上のヒット作が名を連ねている。「企業でテキスト採用された『ビジネス書』15選」セットも含め、全6セットを用意。1セットあたり5点各5冊で提供し、合計で30点150冊のセット組みとなる。
書店からは両セットでの申し込みが多くを占めるなか、月毎に2セットずつ展開する書店もあるという。また手帳フェアが落ち着く4月下旬から5月上旬にかけてフェアを開始する書店が多い一方で、秋に焦点を当ててフェアを申し込む書店もあり、同社は各店舗のフェア棚の空き状況や要望に対応できる体制を整えている。
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