角川文庫とペガサス文庫から同時刊行!
【内容紹介】
人類最終戦争後の世界。大地は黒い森に覆われ、天然の火に近づくと体が内側から燃え上がる「人体発火病原体」に侵された人々は、この世界で人が唯一安全に扱える火を求め、黒い森に棲む獣「炎魔」に三日月の鎌をふるう。そんな中、ある火狩りの死をきっかけに、森に囲まれた小さな村に生まれた11歳の少女・灯子と、機械工場が立ち並ぶ首都で暮らす15歳の少年・煌四の運命が交差し、物語が大きく動きはじめる。
名古屋大学 生協南部 生協プラザ 渡邉 典江
コレは間違いなく大人がハマる!神々が管理する箱庭のような世界、ディストピア、ダークファンタジー、スチームパンク…なんて贅沢な設定の盛り方!少女が旅をしていくパートと、少年が火の研究をしていくパートが交互に語られる。続き早く読ませて下さい。
ブックハウスひらがき 奥村 恵美子
異世界を描いたファンタジーではなく、今自分たちが生きるこの時代かそれよりも後に起こった事が原因で出来た世界かもしれないからこそ共通するところが多々あってすんなり物語に入り込む事ができる。美麗な挿絵に想像も膨らみ続きが気になって仕方がない。
教育関係者(塾講師/家庭教師) 木原 有美
炎魔が持つ火と、それ以上の力を持つ雷火。人々を治める存在とそれに反発していると思われる民たちや、村、木に命を紐づけて生きている人達。壮大で魅力に溢れている設定のなかで物語が進んでいく。早く先を読みたい。
教育関係者(小学校) クトリエ 沙織
角川文庫版も読み比べ。小学校高学年から向けのファンタジー本。私は断然挿絵がついている角川文庫版なのですが、すべての漢字にルビがふってあるので、学校の子供たちにおすすめするならペガサス文庫版かなあという感じ。
レビュアー 花里 真希
混沌とした世界に、様々な人種の思惑が入り乱れ、そこに龍神やら妖怪のようなものも出てくるので、話が面白くなっている。この世界の終末における戦いの話なので残虐な描写が出てくる。読むなら中学生くらいからがいいかもしれない。
レビュアー S
次から次へと状況が変わる灯子に少年煌四の視点がたびたび挿入され、灯子が知り得ない情報が読者に明かされていく楽しみと、灯子が気になる気持ちでページをめくる手が止まらなかった。巻末のアニメ資料も想像の助けになってとても良かった。
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