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出版科学研究所 9月期の書籍・雑誌販売額2.6%増、「店頭売れ行きは改善せず」

 出版科学研究所によると9月期の書籍・雑誌の推定販売額は1078億3400万円、前年同月比2.6%増と2021年11月期以来の増加となった。書籍が同5.3%増とやはり22年1月期以来の増加に転じたためだが、同研究所では「店頭の売れ行きは大きく改善されておらず、一過性のものか今後の動きを注視したい」としている。

 書籍の推定販売額は668億7300万円、雑誌は409億6100万円、同1.6%減。

 書籍の推定販売部数は4887万冊、同1.1%増。金額返品率は29.3%、同1.6ポイント減。新刊点数は5480点、同5.8%減。平均価格は新刊が1338円、同3.6%減、注文品を含めた出回りが1289円、同4.3%増。

 雑誌の内訳は月刊誌の推定販売額が353億7200万円、同0.1%増、推定販売部数が4658万冊、同6.1%減。金額返品率が37.8%、同0.6ポイント増。週刊誌は推定販売額が55億8900万円、同11.1%減、推定販売部数が1353万冊、同16.2%減。金額返品率が48.0%、同3.3%増。

 9月の書店店頭の売れ行きは書籍が約5%減、雑誌は定期雑誌が約5%減、雑誌扱いコミックスが約4%減、ムックが約1%減だったという。

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