日経BPが9月に発刊した、政府の新型コロナウイルス感染症対策分科会会長・尾身茂氏による手記『1100日間の葛藤 新型コロナ・パンデミック、専門家たちの記録』が、多くのマスコミ媒体やSNSで取り上げられ話題を呼んでおり、3刷1万5000部と好調な動きを見せている。
本書は、パンデミック発生当初から5類移行まで日本の新型コロナ対応の中で、専門家集団のまとめ役として、さらに政府との交渉役として中枢にいた尾身氏による初の手記。感染拡大による医療提供体制のひっ迫、政府との関係など難しさを抱えるなかで何を考え悩んだのか。葛藤の軌跡を、100以上政府に出した提言やその根拠をもとに克明に綴っている。
専門家による国民への情報発信に対する差別や偏見、それらが生み出す分断など、新型コロナが社会にどのような問いを投げかけたのかを検証することは、今後の危機に強い社会をつくっていく上で欠かせない。
書店店頭ではメディアへの露出や新聞広告への反響が大きく、デジタルサイネージ広告で強く訴求する店舗もみられる。話題書のほか、仕事全般に通じる問題解決やリーダーシップの関連本としての展開もおすすめ。同社では、販促用のはがき大POPやA4パネルを用意している。
コメント