兵庫県書店商業組合(森忠延理事長・井戸書店)主催の「絵本ワールドinひょうご2024」が10月5、6日、子育て支援に定評ある自治体として知られ、「本のまち明石」を掲げる明石市のあかし市民広場で開催され、多くの家族連れらが来場し、賑わいを見せた。
『なんだっけ…?』(金の星社)、『REMEMBER』(ライツ社)などの著者で明石市在住、たなかしんさんによるライブペインティング、『えきべんとふうけい』(あかね書房)などの著者で神戸市在住のマメイケダさんと一緒に明石名物の明石焼きを描く催し、ほか原画展、ワークショップなど多彩な企画を用意。
今年の本屋大賞にノミネートされた『放課後ミステリクラブ』(ライツ社)の著者、知念実希人さんもスペシャルゲストとして登場するなど、多くの子どもたちが「読書の秋」を楽しんだ。
手づくりで準備 関係者に感謝
実行委員長を務めた田村恵子さん(オクショウ)は、「イベントのプロ集団でもない書店組合のメンバーが、どう告知すればたくさんの人に来てもらえるか、喜んでもらえるか、出版社、関係者の力を借りながら準備してきた。ここまでの盛り上がりに驚いている。最後まで事故なく皆さんに楽しんでほしい」とコメント。
地元明石の出版社、ライツ社の髙野翔代表は会場の盛況ぶりについて、「本に限らず、子ども向けのイベントは皆さん求めている。楽しい場所やイベントの中心に自然と本がある形になればもっと読書に親しむようになるのでは」と今後の読書環境に期待を寄せた。
同じく明石で店を構える巌松堂書店・山根一将店長は「この催しを知らずに前を通る人たちもどんどん入場される、さすが『本のまち明石』。今後も地域の人と本を通して盛り上げていきたい」と話していた。
【堀雅視】
コメント