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2023年出版市場(紙+電子) 前年比2.1%減の1兆5963億円、2年連続マイナス 電子コミックのみ7.8%増

 全国出版協会・出版科学研究所は1月25日、2023年(1~12月期累計)の出版市場規模を発表した。紙と電子を合算した「出版市場の推定販売金額」は1兆5963億円(前年比2.1%減)となり、2年連続の前年割れとなった。

 内訳は、紙の出版が同6.0%減、電子出版が同6.7%増。紙の出版は書籍、雑誌ともにマイナス。電子出版は、電子コミックは同7.8%増のプラスだったが、電子書籍と電子雑誌は減少した。

紙+電子 出版物販売金額

2018~2023年、単位:億円
2018年2019年2020年2021年2022年2023年(前年比)
書籍(紙)6,9916,7236,6616,8046,4976,194(95.3%)
雑誌(紙)5,9305,6375,5765,2764,7954,418(92.1%)
紙合計12,92112,36012,23712,08011,29210,612(94.0%)
電子コミック2,0022,5933,4204,1144,4794,830(107.8%)
電子書籍321349401449446440(98.7%)
電子雑誌156130110998881(92.0%)
電子合計2,4793,0723,9314,6625,0135,351(106.7%)
紙+電子 合計15,40015,43216,16816,74216,30515,963(97.9%)

紙市場は1兆612億円 書籍4.7%減、雑誌7.9%減

 2023年の紙の出版物(書籍・雑誌)の推定販売金額は前年比6.0%減の1兆612億円。内訳は書籍が同4.7%減の6194億円、雑誌が同7.9%減の4418億円。

 書籍は文芸・学参のジャンルは健闘したものの全体では減少した。

 雑誌は月刊誌(ムック、コミックス含む)が同7.2%減の3728億円、週刊誌が同11.3%減の690億円。月刊誌の内訳は定期誌が約5%減、ムックが約7%減、コミックス(単行本)が約10%減。

 創復刊点数は過去最低の25点。『週刊朝日』など歴史ある雑誌が次々と休刊、刊行変更や合併号で刊行本数を減らす動きも目立った。

 コミックスは映像化作品を中心に新たなヒット作品が生まれているものの、前年の規模を大きく下回った。

電子出版市場は5351億円 電子コミック7.8%増、電子書籍1.3%減

 2023年の電子出版市場は同6.7%増の5351億円。内訳は電子コミックが同7.8%増の4830億円、電子書籍が同1.3%減の440億円、電子雑誌が同8.0%減の81億円。

 電子コミックは各ストアの広告出稿や活発な施策で堅調を維持し、シェアが電子出版全体の9割に達した。また、縦スクロールコミックも好調に伸びた。

 電子書籍は「ライトノベル」や「写真集」が比較的好調な一方で、「文芸」「ビジネス書」「実用書」などは不振だった。

 電子雑誌は減少幅はゆるやかになったが、占有の高い定額読み放題サービス「dマガジン」の会員数減少は続いている。


『季刊出版指標 2024年冬号』

頁数:85ページ
判型:B5判
発売:2024年1月25日
頒価:4400円(本体4000円+税)送料別
[第1特集]2023年 出版物発行・販売概況
[第2特集]2023年 電子出版市場
[第3特集]書店活性化ツールとしての分冊百科

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