株式会社KADOKAWAは9月7日、同社を含む製作委員会が権利を有するアニメ「STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)」を無断でアップロードし、著作権法違反の疑いで逮捕、起訴された事件の第2回公判で、宮城県仙台地方裁判所が同日、被告人の男性に対して懲役2年・執行猶予5年および罰金100万円の有罪判決を言い渡したことを発表した。
今年5月17日に宮城県警察本部生活環境課と南三陸警察署が著作権法違反の疑いで逮捕、同年8月2日に開かれた初公判で被告人は起訴内容を認めていた。
男性は、2022年、株式会社ニトロプラスなどが著作権を有するゲーム「シュタインズ・ゲート 比翼恋理のだーりん」がガイドラインで禁止しているゲームのプレイ動画(エンディングを含む1時間程度のもの)をYouTubeにアップロード。また、KADOKAWAなどが著作権を有するアニメ「シュタインズ・ゲート」、東宝株式会社などが著作権を有するアニメ「SPY×FAMILY」の動画を、それぞれ権利者に無断で編集し、字幕やナレーションを付けたいわゆる「ファストコンテンツ」もYouTubeにアップロードしていた。
KADOKAWAは、「いずれも内容や結末(ネタバレ)を含む動画を権利者に無許諾で投稿し、著作権侵害行為の上で多くのアクセスを集め、広告収益を不当に得ていた悪質な事例と言える。当社は、今回の判決が今後の著作権侵害に対する大きな抑止力になることを期待する」とコメントした。
一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構(CODA)もコメントを発表した。
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