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【作品社】「聖地」定有堂書店の軌跡を振り返る新刊 『町の本屋という物語 定有堂書店の43年』

 作品社は2月29日取次搬入で、書店員や本好きの「聖地」として知られ、昨年4月に閉店した定有堂書店(鳥取市)の店主・奈良敏行氏がこれまで発表してきた文章に加筆修正し、「読書室」主宰の三砂慶明さんが再構成した『町の本屋という物語 定有堂書店の43年』を発刊した。

 定有堂書店は1980年10月、30坪、在庫約3万冊で開業。今ではたくさんの書店でも取り組んでいる読書会や書店発フリーペーパーなどの先駆的存在として知られ、人が日常的に行き来する「往来」にある普通の店として、本棚を通じて読者と深く交流し、対話し続けることで書店が町の人とともに文化を生み出す拠点となりうることを示した。

 奈良さんは「本屋の個性」の賞味期限を10年とし、40年の歩みを、①取次会社とともに「自分を出さない」書店の成長、②読者との対話、ミニコミ誌や読書会を通じて公共の場に育つ、③流行ではなく「遅れて売ること」。来店する読者に合わせて選書し、売り場を作り変える、④自分が読みたい本を仕入れ、引き算しきった身の丈の本屋へ、と成長から成熟へ舵を切り替えてきた。本書は、同店がいかに「聖地」となっていったのかを感じ取れる内容に仕上がっている。

 巻末には、12のテーマで10冊ずつ選書した定有堂書店の棚の一部をリスト化。帯には本屋「Title」の辻山良雄店主が「いま、本の力を疑いはじめた人にこそ読んでほしい。本は、本屋は、これからも大丈夫―そのように思わせてくれる一冊である。」との言葉を寄せている。

 四六判/236㌻/2420円(税込)

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