日経平均株価の歴史的な乱高下を受けて、投資・資産運用に対する関心が高まり、書店店頭で“投資の定番書”の売れ行きも伸びている。日経BPは自社のデジタルメディア「日経BOOKプラス」で、書籍部門・部長の赤木裕介氏が「“株価乱調”の今こそ読みたい投資の名著」を9冊紹介。書店店頭での展開を呼びかけている。
4d05aa9fe3b09ec90c0c69574729c1ba歴史的な株価乱調 過去最大の暴落と反発
もともと新NISA制度がスタートした2024年の初頭から、投資・資産運用の書籍は売上が好調だった。1月29日に発売した元日経新聞記者・後藤達也氏の『転換の時代を生き抜く 投資の教科書』は、1週間足らずで10万部を突破し、書店店頭での初速は予測を大きく上回った。
日経平均株価がバブル期の1989年につけた史上最高値を更新するなど株高の状況だったが、8月5日の東京株式市場はアメリカ景気後退の警戒感から、過去最大の大暴落4451円安を記録。翌6日は急反発し、3217円高と過去最大の上げ幅となった。日経平均株価の急激な変動は、新聞各社の号外やウェブメディアで大々的に報じられた。報道による相乗効果も相まって、投資・資産運用に関する書籍への注目度は高まっている。
日経BP編集部長が選んだ9冊では、「そもそも株価がどのように動くのか」「なぜ米国の経済指標が日本の相場に影響を与えるのか」「20年以上売れ続けている超定番書から学ぶ投資の基本原則」など、さまざまな観点から投資の名著を紹介している。
①転換の時代を生き抜く投資の教科書/後藤 達也
②弱い円の正体 仮面の黒字国・日本 (日経プレミアシリーズ)/唐鎌 大輔
③あなたが投資で儲からない理由 (日経プレミアシリーズ)/大江 英樹
④バフェットの銘柄選択術/メアリー・バフェット
⑤投資で一番大切な20の教え/ハワード・マークス
⑥敗者のゲーム[原著第8版]/チャールズ・エリス
⑦ウォール街のランダム・ウォーカー<原著第13版>/バートン・マルキール
⑧投資の大原則[第2版]/バートン・マルキール
⑨大暴落1929/ジョン・K・ガルブレイス
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