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【出版女性人の会】2024交流会、5年ぶりに約100人集う

 出版業界で働く女性たちで構成する「出版女性人の会」は2024年11月26日、東京・千代田区のGOOD MORNING CAFE錦町で交流会を開催し、約100人の女性が集まった。

 初めに、会長を務める髙橋小織氏(BOOKS隆文堂・代表取締役会長)があいさつ。コロナ禍の影響で前回は約半分の人数で開催したが、「参加したい」という声が多かったため、今回から広い会場で開催することになったと報告すると、会場から大きな拍手が起こった。書店数が年々減っていることや、経済産業省の「書店振興プロジェクト」についても言及し、未来の子どもたちのためにも同プロジェクトを盛り上げるよう訴えた。

BOOKS隆文堂・髙橋氏

 次に、小学館マーケティング局取締役の矢崎恵里子氏が乾杯のあいさつ。出版業界における自身の30年以上の経験を踏まえ、人脈と人とのつながりの重要性を強調した。出版業界には「男女や編集・営業を問わず、面白い人が多い」とし、参加者に積極的に名刺交換をして友だちを増やしてほしいと勧めた。

小学館・矢崎氏

 乾杯のあとは参加者が自由に歓談を楽しみ、和気あいあいとした雰囲気のなか名刺交換をする姿も多く見られた。また、参加者の挙手制による自由な発表の場も設けられ、自社の新刊をPRする人、自身の仕事への思いを話す人など、熱く思いを語る参加者へ温かな拍手が贈られた。

会場の様子(写真:出版女性人の会)

 朗月堂書店の代表取締役・須藤令子氏が中締めのあいさつを行った。やまなし読書活動促進事業の実行委員長も務める須藤氏は、山梨県の図書館、学校、書店の産官学が連携して行ったイベントについて非常に盛況だったことを報告、「山梨でも本を欲している人はたくさんいる」とし、書店は大変だが「経産省やマスコミも盛り上げているし、読者も応援してくれているので頑張ってほしい」と参加者を鼓舞した。10年目となる次回も今回参加している人たちと再び会えることを願い、一本締めを行った。

朗月堂書店・須藤氏

 出版女性人の会は2016年に発足。出版界で働く女性の交流を図るべく、交流会や勉強会を催してきた。コロナ禍の20年から22年までは著者を招いたオンライン講演会を実施していたが、5年ぶりに大勢の参加者を集めて交流会が実施された。

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