NPO法⼈「本の学校」は10⽉29⽇、東京・千代⽥区の専修⼤学(神⽥キャンパス10号館)で「本の学校2023 ブレストミーティング〜本の価値、読書の魅⼒〜」を開催する。各分科会でそれぞれのパネリストが参加者とともに意⾒を交わすミーティング形式で行う。参加費は会場参加が2200円、オンライン参加が1100円。申し込みはPeatixで受け付けている。
「本の学校」は本に関⼼をもつ⼈が全国から集まり、⽴場を超えて率直な議論をする場として1995年に設立。2012年にNPO法⼈となり、「本との出会いを作り、育てる/知の地域づくり」を指針に活動を続けている。毎年秋に行ってきたシンポジウムは昨年に引き続き、誰でも参加できるミーティング形式で実施する。
他業界からの書店参入、図書館と地域を語る
分科会1「本のある場所の価値」の前半では「テーマのある書店〜他業界からの書店参⼊」と題して、クラウド会計システムで知られるfreeeが⽴ち上げた透明書店の岩⾒俊介氏と、冒険研究所書店の荻⽥泰永氏が登壇し、書店業界参⼊の意図、他業界から⾒た書店の魅⼒を語る。コーディネーターはブックスキューブリック代表で「本の学校」理事の⼤井実氏。
後半のテーマは「これからの図書館は地域に何をもたらすか」。都城市⽴図書館・館⻑の井上康志氏とマナビノタネ・森⽥秀之氏が登壇し、図書館が地域にもたらしうる新しい価値を参加者とともに考える。コーディネーターは本棚演算・今井太郎氏。
読書環境と読書体験を育てるには
分科会2「読書の魅⼒を伝える」の前半は「若者の読書と読書推進」と題し、ライターの飯⽥⼀史氏と司書の宮澤優⼦氏(⾼森町⽴⾼森北⼩学校・⾼森町⼦ども読書⽀援センター)がこれからの読書環境について議論する。コーディネーターは未来読書研究所・共同代表でNPO法⼈「読書の時間」理事⻑の⽥⼝幹⼈氏。
後半の「読書“体験”を育てる活動」では有隣堂・市川紀⼦氏、双⼦のライオン堂・⽵⽥信弥氏がパネリストとなり、読書体験を育てるために必要な志とノウハウを語り合う。コーディネーターはブック・コーディネーターの内沼晋太郎氏。
本の価値・読書の魅⼒、イベント終了後には交流会も開催
イベントを締めくくる「ライトアップ(全体まとめ)」では、4つの分科会で提起されたさまざまな課題、事例を共有し、本の価値・読書の魅⼒をどう育て、伝えていくか参加者全員で協議する。パネリストは⼤井氏、今井氏、⽥⼝氏、内沼氏の4人。コーディネーターは上智⼤学・教授で「本の学校」理事⻑の柴野京⼦氏が務める。
また、ブレストミーティングの仕上げとして、パネリストも参加するフリードリンク・フリーフードの交流会を開く。会場は神保町ダイニングカフェ「エスペリア」、参加費は6000円。
【開催概要】本の学校2023
ブレストミーティング〜本の価値、読書の魅⼒〜
⽇時:2023年10⽉29⽇(⽇) 13:00〜17:50(開場12:30)
会場:専修⼤学 神⽥キャンパス10号館(140年記念館) 6F(東京都千代⽥区神⽥神保町3丁⽬8)
参加費:会場参加2200円、オンライン参加1100円
※事前申込者にはアーカイブ配信あり(予定)
※交流会参加費は別途6000円
参加申込みサイト(Peatix): https://honnogakko2023bm.peatix.com
分科会1「本のある場所の価値」
(1)テーマのある書店〜他業界からの書店参⼊〜 13:00〜14:20
透明書店はクラウド会計システムで知られるfreeeが⽴ち上げた書店で、売上などを透明化する取り組みが話題を呼んでいる。冒険研究所書店は、⽇本唯⼀の北極冒険家・荻⽥泰永⽒が旅と冒険をテーマに⽴ち上げた書店。書店業界参⼊の意図、他業界から⾒た書店の魅⼒などを語る。
パネリスト
・岩⾒俊介(透明書店 代表)
・荻⽥泰永(冒険研究所書店 代表)コーディネーター
・⼤井 実(ブックスキューブリック代表/NPO本の学校 理事)(2)これからの図書館は地域に何をもたらすか 14:40〜16:00
中⼼街に賑わいを取り戻した成功例として注⽬を集める都城市⽴図書館。地域にとっての図書館像を⼀新したこれまでの取組みについて、井上康志館⻑に伺う。また、都城はじめ多くの公共施設に関わってきた森⽥秀之⽒から、⾃治や⾃然との共⽣をベースにした、思索と実践の末に今考える「これからの図書館」について話を伺い、図書館が地域にもたらしうる新しい価値を参加者とともに考える。
パネリスト
・井上康志(都城市⽴図書館 館⻑)
・森⽥秀之(株式会社マナビノタネ 代表取締役)コーディネーター
・今井太郎(本棚演算株式会社 代表取締役)
分科会2「読書の魅⼒を伝える」
(1)若者の読書と読書推進 13:00〜14:20
若者の読書離れ──。そう嘆かれたのは1970年代から。現役世代は読書離れの世代にあたる。現在は⼦どもたちや若者の⽅が読書をしていて、⼤⼈になるにつれ読書量が減っている。彼らが⼤⼈になるまでに、これからの読者育てが必要ではないか。次世代読者育成の現場実践を周知し、社会全体で「⼤⼈になっても読書が続く環境」を整備していくための議論を行う。
パネリスト
・飯⽥⼀史(ライター)
・宮澤優⼦(⾼森町⽴⾼森北⼩学校・⾼森町⼦ども読書⽀援センター 司書)コーディネーター
・⽥⼝幹⼈(未来読書研究所 共同代表/NPO法⼈読書の時間 理事⻑)(2)読書“体験”を育てる活動 14:40〜16:00
本の魅⼒を伝えるためには、単に商品情報を伝えるだけではなく、本の世界に興味を持ってもらうためのイベント・場づくりが⼤切となる。独⾃のYoutubeチャンネル運営やビブリオバトル推進活動などを⾏っている有隣堂から市川紀⼦⽒、多数の読書会を開催し続けている双⼦のライオン堂の⽵⽥信弥⽒を招き、今までの活動内容の報告を通じて「読書体験」を育てるために必要な志、ノウハウを語り合う。
パネリスト
・市川紀⼦(有隣堂)
・⽵⽥信弥(双⼦のライオン堂)コーディネーター
・内沼晋太郎(ブック・コーディネーター)
ラップアップ(全体まとめ) 16:30〜17:50
前半4つの分科会で提起されたさまざまな課題、事例をこの場で共有し、改めて「本の価値・読書の魅⼒」をどう育て、伝えていくか参加者全員で協議する。
パネリスト
・⼤井実(ブックスキューブリック/NPO本の学校 理事)
・今井太郎(本棚演算株式会社 代表取締役)
・⽥⼝幹⼈(未来読書研究所 共同代表/NPO法⼈読書の時間 理事⻑)
・内沼晋太郎(ブック・コーディネーター)コーディネーター
・柴野京⼦(上智⼤学 教授/NPO本の学校 理事⻑)
交流会 18:30〜
ブレストミーティングの仕上げとしてゲストも多数参加し、フリードリンク・フリーフードの交流会を開催する。申し込みは、事前申込制分科会とあわせて「Peatix」から行える。
会場:神保町ダイニングカフェ「エスペリア」(千代⽥区神⽥神保町2-4 太平電業ビルB1)
参加費:6000円
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