【日販】2024年「GW書店売上動向調査」　前年比100.8%、人気コミックの画集で開発品124.1%と好調

　日本出版販売（日販）が発表したゴールデンウィーク書店売上動向調査によると、売上前年比の合計は100.8%となった。内訳は雑誌92.1%、書籍102.6%、コミック103.4%、開発品124.1%。調査対象店は前年および当年に売上データが取得できている日販取引書店1249店。調査期間は2024年4月27日～5月6日の10日間。

雑誌 92.1%

　雑誌全体では前年比92.1%と苦戦しているものの、ムックは前年比94.5%と健闘。特に2024年3月から刊行された『3か月でマスターする世界史』シリーズ（NHK出版）や、『ハイキュー!!Magazine2024FEBRUARY』（集英社）、『パンどろぼうMOOK【特別付録】ぬいぐるみポーチパスケース』（KADOKAWA）などの人気作品の関連銘柄が売上を牽引した。

書籍 102.6%

　書籍は実用・専門を除く8ジャンルで前年を上回り、書籍全体でも前年超えた。文芸は2024年「本屋大賞」を受賞した宮島未奈『成瀬は天下を取りにいく』（新潮社）や、雨穴『変な家2〜11の間取り図〜』（飛鳥新社）などが好調だった。

コミック103.4%

　雑誌コミックの少年が前年比119.5%と好調。葦原大介『ワールドトリガー27』（集英社）、山田鐘人／アベツカサ『葬送のフリーレン13』（小学館）、芥見下々『呪術廻戦26』（集英社）などの人気作の新刊が上位にランクインした。

開発品124.1%

　開発品は前年比124.1％と好調で、大人気コミック「進撃の巨人」の画集『進撃の巨人画集FLY』（講談社）が売上をけん引した。

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