手塚治虫の漫画『火の鳥』連載70周年記念として、金の星社が4月下旬に刊行した絵本『火の鳥 いのちの物語』が4刷に達し、現在5万部を突破している。
好調な売れ行きを受け、同社は8月5日から18日にかけ、東京メトロの銀座線、丸の内線、日比谷線の各線で交通広告を掲出する。
絵本『火の鳥 いのちの物語』は、絵本作家で鳥の巣研究家の鈴木まもる氏が、子供に向けて絵本化した作品で、手塚治虫のライフワークであり、代表作のひとつと言える漫画作品の初の絵本化ということもあり、新聞各紙での著者インタビューや書評、テレビ番組に鈴木氏が出演するなど、発売直後から大きな話題を呼んだ。
一方パブリシティだけではなく、読売新聞や朝日新聞、北海道新聞などの紙面広告に加え、7月1日から31日までの1カ月間、手塚治虫記念館のある宝塚を通る阪急電車で交通広告を掲出するなど、宣伝にも注力した。
さらにはトークショーなどのイベント、書店での原画展など、リアルの場でのプロモーションを実施。書店店頭でも、作中の絵をパネル化した拡材と合わせた展開や原作の漫画『火の鳥』と併売するなど、賑わいを見せている。
編集を担当した同社の大河平将朗氏は、「読者からは『鳥の巣研究家で子ども時代から手塚治虫に憧れ続けてきた、鈴木まもるだからこそ成し遂げられた“奇跡の1冊”』など、称賛の声が多数寄せられている。今の時代はもちろん、100年先も読み継がれるべき作品」と力を込める。
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