第37回「柴田錬三郎賞」の受賞作が10月7日、佐藤究氏の最新刊『幽玄F』(河出書房新社)に決まったと発表された。
「柴田錬三郎賞」は集英社と一ツ橋綜合財団が主催し、現代小説・時代小説を問わず、真に広汎な読者を魅了しうる作家と作品を顕彰する文学賞。前年7月1日から、6月30日までに刊行された小説の中から最優秀作を選ぶ。受賞者には正賞の記念品、副賞300万円が贈られる。
佐藤究(さとう・きわむ)氏
1977年、福岡県生まれ。2004年、佐藤憲胤名義で執筆した『サージウスの死神』が第47回「群像新人文学賞 優秀作」となりデビュー。2016年、佐藤究名義の『QJKJQ』で第62回「江戸川乱歩賞」を受賞。2018年『Ank: a mirroring ape』で第20回「大藪春彦賞」と第39回「吉川英治文学新人賞」を、2021年『テスカトリポカ』で第34回「山本周五郎賞」と第165回「直木三十五賞」をそれぞれダブル受賞。
書名:『幽玄F』
著者:佐藤究
出版社:河出書房新社
仕様:46変形判/上製/352ページ
発売⽇:2023年10⽉20⽇
税込定価:1,870円(本体1,700円)
ISBN:978-4-309-03138-5
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