日経BP『すごい股関節　柔らかさ・なめらかさ・動かしやすさをつくる』

発売当初から爆発的な動き、実践的な内容に高い評価

　本書は図解やイラストだけでなく、動画でエクササイズを紹介するなど分かりやすく実践的な内容。なぜ不具合が起こるのか、どの部位に問題があるのかなど、筋肉や骨格の詳しいメカニズムまで解説している点も説得力がある。

　10月に初版8,000部で発刊し、『すごい股関節』という直球のタイトルが、少しでも股関節が気になっている人の興味をひいた。

　さらに、11月にテレビ番組で取り上げられたのをきっかけに売れ行きは3倍近くにまで急伸。12月5日現在で6刷36,000部、年内には40,000部を超える見通しという。

　トップアスリートのフィジカルトレーナーとして知られる著者の中野ジェームズ修一さんは、経験から「体の要となる股関節がスムーズに機能することがいかに重要か」を強く意識してきた。健康のためにも複雑な関節のすばらしさ・面白さをもっと知ってほしいという思いを持っていたそうだ。

　加齢とともに腰や脚に違和感を覚えている人は少なくなく、50代以上が購入者の中心だが、読者の半数以上を占める女性では20代～80代と幅広い年齢層から支持されている。

　今後、同社としては全国紙への広告出稿のほか、動画を使ったSNS広告も予定し、さらに交通広告や地方紙への出稿などで販売の後押しを検討している。

日経ビジネス副編集長　竹内靖朗

広くて深い知見に
裏付けられた股関節の本

　日本を代表するフィジカルトレーナーである中野ジェームズ修一さんが、人体で最も重要な関節である「股関節」について徹底的に掘り下げました。

　歳をとると股関節の不調を訴える人が増えてきますが、若い人でもスポーツをしていると股関節を傷めることがあります。その人の状態を見極めて股関節を良くするのは、並のトレーナーでも難しく、経験と知識が必要です。本書は、複雑ですばらしい構造を持つ股関節について、予備知識がなくても分かるように解説。しくみを理解した上で、自分の股関節を良くする運動に取り組めるようになっています。

　運動が苦手という人でもストレッチやトレーニングに取り組めるよう、著者自身が実演する動画を用意しました。腰痛や体の硬さ、姿勢の悪さなどの対策もできる一冊です。