朝日新聞社は12月23日、「大佛次郎賞」と「大佛次郎論壇賞」の受賞作を発表した。第51回「大佛次郎賞」は日比野啓『「喜劇」の誕生 評伝・曾我廼家五郎』(白水社)、第24回「大佛次郎論壇賞」は藤原翔太『ブリュメール18日 革命家たちの恐怖と欲望』(慶應義塾大学出版会)に決まった。
両賞の贈呈式は2025年1月30日、東京都内で開き、賞牌と副賞200万円を贈る。
朝日新聞社が主催する「大佛次郎賞」は1973年に創設、形式を問わず優れた散文作品に贈られる。また、「大佛次郎論壇賞」は、日本の政治・経済・社会・文化・国際関係などをめぐる優れた論考を顕彰するため、2001年に新設された。
第51回「大佛次郎賞」 日比野啓(ひびの・けい)氏
1967年、福岡県生まれ。東京大大学院で文学修士、ニューヨーク市立大大学院でM.Phil(研究修士)。成蹊大文学部教授(演劇史・演劇理論)。著書に『アメリカン・ミュージカルとその時代』『三島の子どもたち 三島由紀夫の「革命」と日本の戦後演劇』。編著書に『「地域市民演劇」の現在 芸術と社会の新しい結びつき』など。
第24回「大佛次郎論壇賞」 藤原翔太(ふじはら・しょうた)氏
1986年、島根県出身。トゥールーズ・ジャン・ジョレス大学博士課程修了(フランス政府給費留学)。博士(歴史学)。広島大学大学院人間社会科学研究科准教授。著書に『ナポレオン時代の国家と社会 辺境からのまなざし』。訳書にクリスティーヌ・ル・ボゼック『女性たちのフランス革命』。
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