朝日新聞社は12月25日、第6回「大岡信賞」の受賞者が詩人・新井高子さんに決まったと発表した。詩集『おしらこさま綺聞』(幻戯書房)における、作者独自の混成方言によって近代の見直しと言語実験を一つにした試みが評価された。
「大岡信賞」は戦後日本を代表する詩人・大岡信(1931~2017)を記念し、教授としても多くの後進を育てた明治大学との共同事業として2019年創設。今年度から朝日新聞社の単独で主催となっている。贈呈式は2025年1月30日、東京都内で開かれ、賞牌と賞金100万円が贈られる。
詩人・新井高子(あらい・たかこ)さん
1966年(12月時点・贈呈式時点ともに58歳)、群馬県桐生市生まれ。慶応義塾大学大学院修士課程修了。埼玉大学教授。詩誌「ミて」編集人。詩集に「タマシイ・ダンス」「ベットと織機」など。編著に「東北おんば訳 石川啄木のうた」。戯曲評論「唐十郎のせりふ 二〇〇〇年代戯曲をひらく」で吉田秀和賞。
過去の受賞者
第1回 佐々木幹郎(詩人)/巻上公一(ミュージシャン)
第2回 岬多可子(詩人)
第3回 小島ゆかり(歌人)
第4回 野村喜和夫(詩人)
第5回 荒川洋治(現代詩作家)
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