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日販と静岡県長泉町 「本を起点としたまちづくり」で 包括連携協定を締結

長泉町・池田修町長(左)と日販・奥村景二社長(日本出版販売・提供)

 日本出版販売(日販)は2月1日、本を起点としたまちづくりを目的に、静岡県駿東郡長泉町と包括連携協定を締結した。日販として初となる自治体との包括連携協定で、「今後、さらなる相互連携を図り、遊休施設や公共資源において本を起点としたコミュニティを創造し、豊かなまちづくりを計画していく」としている。

 日販によると、長泉町は静岡県で最も人口増加率が高く、地方創生のモデルとして注目されている自治体。一方、その豊かなまちで、現在書店は一軒も営業していないという。

 書店ゼロの自治体が増える中、日販は「地域に人と文化の交流拠点を創造する」ことを使命に、人と本との新たな出会いを生む本屋「文喫」など、さまざまな事業を開発。このノウハウを活かして、「文喫」の出張企画「文喫ハナレ」の第一弾として、2023年9月に長泉町で行われた駅周辺のにぎわい創出を目的とする社会実験「駅前リビング」で、企画・運営を担当した。

 「駅前リビング」では、本を柱に賑わいを創出することを目的に、本から拡がる「学び」「芸術」「食」などさまざまな文化的アクティビティの溢れる交流拠点を設け、町民から好評だった。この結果を受け、日販として初となる自治体との包括連携協定を長泉町と締結した。

 連携事項は以下の通り。

 ①最新のトレンドに関する地域の情報提供に関すること

 ②公共施設の空間整備や遊休施設の活用等に関すること

 ③本を活用した環境整備や運営に関すること

 ④本を活用した読み聞かせやイベントの実施等に関すること

 ⑤双方の情報発信に関すること

 ⑥その他必要と認められる事項

日販・奥村景二社長コメント

 日販は1949年の創業以来、全国の書店へ本をお届けすることで地域の文化的な生活を支えてまいりました。しかしながら、社会・環境の変化、価値観の多様化といった時代の流れのなかで、書店の数は大きく減少しています。それはすなわち、日々の生活から文字・活字に直接触れる身近な機会が減り、人々の豊かな心を育む環境が失われているということです。私たちはこのような社会課題に対し、「人と文化がつながり、豊かになる」という思いで、地域交流拠点の開発を進めています。本を起点にすることで、より豊かなまちづくりに貢献できるよう、これまで培ってきたノウハウを最大限発揮し、課題解決に尽力いたします。

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