紀伊國屋書店梅田本店(大阪市・長谷川紀雄店長)は3月26日から4月8日まで、ブロンズ新社(東京・若月眞知子社長)の創業40周年を記念したフェアを開催。棚8本に1300冊を並べた壮観な風景に、春休みを迎えた親子連れらは目を奪われていた。
同店コミック・児童書担当の矢幡智子課長は昨年、ブロンズ新社が書店員を表彰する「書店大賞」リスペクト部門の一人に選ばれた。東京ドームホテルで開かれた表彰式の場でブロンズ新社40周年と聞き、自店でのフェアを申し出たという。
店舗現場では矢幡さんと、ブロンズ新社営業担当の大谷尚美さんが具体策を練り、ブロンズ新社本社でもフェアのプロジェクトチームを結成して準備を進めた。
ボローニャ児童図書展イメージ
打ち合わせを重ねる中でイタリアの「ボローニャ国際児童図書展」にブロンズ新社が出展する際のディスプレイをモチーフにしようと発案。面陳、平積みを織り交ぜてカラフルに演出。五味太郎、tupera tupera、ヨシタケシンスケといった著名絵本作家の作品約1300冊を並べ、サイン本も300冊以上を揃えた。
矢幡さんは「ブロンズ新社が毎年制作する出版目録がいつも素晴らしい出来栄え。この目録のように絵本を一堂に並べてお客さんに紹介したかった」と念願のフェア開催に手応えを感じていた。
大谷さんは「矢幡さんはこちらが熱を持って提案するといつも素晴らしい売場に展開して応えてくれる」とリスペクト賞の推薦理由を語り、「今回も矢幡さんはじめ紀伊國屋書店梅田本店さんの協力で素晴らしいフェアに仕上がった。多くの人に見てほしい」と話していた。
フェア初日の開店前、同店の他のスタッフが興味津々でフェアの様子を見学に集まったという。開店後も子どもに限らず幅広い層が商品を手にしていた。
【堀雅視】
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