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光文社『老人ホテル』×NetGalley 『三千円の使いかた』の原田ひ香が贈る 実事件をもとに描く最新作10月19日に発売!

秘密を抱えた二人の投資版「マイフェアレディ」

□四六判並製/308㌻/定価1,760円

【内容紹介】「傷ついた私を救ってくれたのは、ホテルに暮らす打ち捨てられた老人たちでした」埼玉県の大家族で育った日村天使(えんじぇる)は、生活保護を受け自堕落な生活を送ってきた。大家族ファミリーとしてテレビにも出ていたが、16歳で家を出て、大宮のキャバクラ「マヤカシ」に勤める。そこでビルのオーナー綾小路光子と知り合った。数年後、訳あり老人が長逗留する古びたビジネスホテルにひっそりと暮らす光子と再会する。天使は、投資家だという光子の指南で、生きるノウハウを学ぶことになるが……。

詳細はこちら(NetGalley)



レビュアー もちこ
 投げやりに生きる天使が老人ホテルで光子に生きる術を学ぶ姿は好感が持てたし、応援したくなる。なかなか安心させてくれないストーリーの展開に、ハラハラして一気読み。不穏さを残すラストには、「え、これで終わり?!」と思ってしまった。

レビュアー 井上 稔
 本作も前作同様280ページを一気読みしてしまいました。とりわけ中盤からの天使が光子さんに貯蓄を指南され、家族との訣別を経て成長していくくだりは物語にグイグイ引き込まれました。新しい型の経済小説ですね。

レビュアー 大野 理恵子
 金持ちになりたいと元ビルオーナーに近づき、清掃員として同僚を陥れようとする天使にハラハラ。自分で考え進んでいこうとする姿、良き人たちの指南でお金や社会を理解していくのは良かった。最後の終わり方で今後どう生きるのか気になる。

専門図書館 後東 みほ
 天使を利用する毒親に心が痛みましたが、天使がホテルで働き始めてから新しい展開になり、さまざまな影響を受け変わっていく様子に天使を応援したくなりました。ラストでは残酷な選択をしないで、明るい未来を歩いて欲しいと願わずにはいられません。

明林堂書店フジ西宇部店 田中 由紀
 天使と一緒に、生活のノウハウ、お金のやりくり、困らない人生の送り方などを学ぶ。定年を過ぎ、働けなくなってもパソコンや、投資、お金を得るには勉強が必要。悠々自適を決め込もうとしていた自分が、情けなくなった。

教育関係者 清水 ゆうこ
 2020年にビジネスホテルで長期滞在中の老女の死亡事件が実際あったそうで、目の付け所と設定がすばらしい。終盤、明るい兆しが出てきたのに、それが一気に暗転しそうなところで終わっている。この先、一体どうなるのでしょう。

レビュアー 佐藤 真由美
 ストーリーが面白くて朝から一気に読み終えた。私と天使、そして登場してくるホテルの従業員・住人の共通点は、社会的立場の弱い「女」ということ。天使にはいろんな経験から強くなり、自分の人生を掴み取る自立した女性になってもらいたい。

宮脇書店ゆめモール下関店 吉井 めぐみ
 知識がないから、教えてくれる人がいなかったから天使の考えが捻くれていたとわかった時には愕然とした。知識があることで防ぐことが出来ることがたくさんある。途中からは天使と同じように少しでも学んでいかなければと思った。

レビュアー なべとも
 冒頭から何か起りそうな予感があり、老人ホテルの世界に入り込んでいく。かつてのオーナーの老女と天使の過去を掘り出そうとする老女、両者と関わる中で天使が今まで知り得なかったことを吸収して、新しく生まれ変われるかが見所。

レビュアー mappy.76
 どうしようもない親の元に産まれ、その場その場をやり過ごし、何となく生きてきた天使が変わっていく姿とお金の稼ぎ方を指南する光子のやり取りが見所。「生きる=お金」確かにそうですが、「幸せ≠お金」ではないと信じたい。

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