「悪」とは何か―。罪を犯した若者を通して「日本社会の闇」を抉る社会派小説
『香港警察東京分室』で直木賞候補となった、月村了衛さんの最新作。10月下旬からのブックガイド掲載作品でもあります。
本作の主人公は、施設育ちの元不良と有名私大に通うエリート。同じ半グレのもとで出会った2人は犯罪に手を染めるも、それぞれの道を歩み始めます。そんな2人の若者を通して「日本社会の歪み」と「真の悪」が見えてくる、まるでノンフィクションのような社会派小説です。ヤクザ、半グレ、エリート、巨大企業、政府……果たして日本にとっての「真の悪」とは――。我々日本人が目を背けてきた現実がこの作品には描かれています。
読後、様々な感情に襲われる衝撃の本書、是非大きくご展開ください!
四六判/464㌻/定価2090円
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