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出版梓会 江草氏「業界課題、出版社の決断にかかっている」と指摘、新理事長に下中美都氏(平凡社)

 専門書出版社を中心とした一般社団法人出版梓会(会員社108社)は1月18日に定時総会を開き、下中美都氏(平凡社)を新理事長に選出した。同日開いた梓会出版文化賞授賞式・懇親会の席上で前理事長の江草貞治氏(有斐閣)が発表した。

 下中氏は1956年生まれ。慶應義塾大学を卒業後、文化学園文化出版局で雑誌編集などに携わり、95年に平凡社入社、2014年代表取締役社長、23年代表取締役会長に就任した。

下中氏

 懇親会で中締めのあいさつに立った下中新理事長は「梓会にはフェアで自由な空気がある。社の大小にかかわらず、すべての本は一冊ずつ異なる価値を持っており、その本の集積が文化を作っているという自負とリスペクトが出版社同士にある」と述べた。

 そのうえで、「梓会は図書館との連携にも力を入れている。図書館には優良な読者が集まっており、図書館で本と出会ったら、その本を買ってもらえる仕組みができないかなど、いままでの当たり前をぶっ飛ばすような新しいアイデアが生まれないかと考えている。本好きを増やすことが私たち出版社、販売会社、書店、図書館の共通の目的。なんと知恵が出るような研修会をやっていきたい。また、理事会には老舗出版社も新しいやり方にチャレンジしている出版社もいる。学びあうような場所ができたらと思っている」と抱負を語った。

江草氏

 また、江草前理事長はあいさつで業界課題への対応に言及。「今年は輸送の問題に焦点が当たっているが、すべての業界課題は、最後は出版社の決断にかかっていると感じている。これまでは議論を重ねたり、意見交換をしたり、様子見したりという態度が許されてきたが、出版界全体のデザインを出版社が決断するタイミングに差し掛かったと思う。梓会としても議論の場、意見交換の場を積極的に設けて、各社の決断の後押しをしたい」と述べた。

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