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芥川賞作家・九段理江『東京都同情塔』 続々重版決定、NHK「サタデーウォッチ9」放送で大反響

 芥川賞作家・九段理江さんのインタビューが1月27日21時のNHK「サタデーウォッチ9」で放送され、受賞作『東京都同情塔』(刊行:新潮社)に注目が集まっている。

 AIチャットサービス「Chat-GPT」を駆使した執筆の内実や、今後のAIと人間の関係性についての言葉が話題を呼び、ネット書店を中心に完売が続出。この反響を受けて新潮社は翌週29日にさらなる重版を決めた。電子書籍も好調で、歴代の芥川賞受賞作のなかでもとりわけ、ダウンロード数が伸びているという。

九段理江さん (C)新潮社

 著者の九段さんは1990年9月27日、埼玉生まれ。2021年に『悪い音楽』で第126回文學界新人賞を受賞しデビュー。

 2022年1月に発表された『Schoolgirl』が第166回「芥川龍之介賞」と第35回「三島由紀夫賞」の候補にあがった。2023年3月、同作で第73回芸術選奨新人賞を受賞。11月、『しをかくうま』が第45回野間文芸新人賞を受賞。2024年1月に『東京都同情塔』で第170回芥川龍之介賞を受賞した。

『東京都同情塔』内容紹介

 ザハの国立競技場が完成し、寛容論が浸透したもう一つの日本で、新しい刑務所「シンパシータワートーキョー」が建てられることに。犯罪者に寛容になれない建築家・牧名沙羅は、仕事と信条の乖離に苦悩しながら、パワフルに未来を追求する。ゆるふわな言葉と実のない正義の関係を豊かなフロウで暴く、生成AI時代の預言の書。

著者:九段理江
発売日:2024年1月17日
判型:厚表紙丸背カバー
定価:1870円(税込)
ISBN:978-4-10-355511-7

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