とうこう・あいは2月7日、東京・中央区の銀座ユニークで「デジタル時代の出版販売戦略 ホームページの直接販売からの収益最大化を考える」と題し、同社が提供する出版社専用ホームページ作成・管理システム「HONDANA+(ほんだなプラス)」などについての説明会を実施した。当日はオンラインでも配信し、出版社24名が会場参加、オンラインでは26名が参加した。
コンテンツ販売などノウハウも提供
冒頭のあいさつに登壇した、同社代表取締役・鐘ヶ江弘章社長は、広告代理店として始まった自社の沿革について触れたうえで、「ユーザーの情報収集や購買活動の変化を受け、新聞広告だけではなく、従来のサービスに販売機能を強化・実装した『HONDANA+』をはじめ、出版社向けデジタルサービスのアップデートを重ねてきた。『HONDANA+』は、ホームページでデジタルコンテンツをいかに販売していくか、という点においてポテンシャルのあるサービス。ただし、システムはあくまでツールに過ぎない。どう利用いただくかが大事で、システムだけではなく、そのノウハウも提供していきたい」と説明会開催の意図を話した。
「HONDANA」は、出版社専用ホームページ作成サービスとして2008年にリリース。21年6月には「HONDANA+」として直販機能を実装し、現在約150の出版社が導入している。
書誌情報、お知らせ、会社情報更新、著者ページや各ネット書店のリンク自動生成機能のほか、「HONDANA+」で登録した書誌情報を、JPROに直接送信できる機能も実装している。さらに商品に特化した情報や、購買までのアクションを起こしやすいランディングページ(LP)を、新たなシステムやサービスを導入することなく設計できる点も魅力だという。
電子書籍直販機能も実装予定
今後のアップデート機能として、LP機能でURLを任意な文字列を設定できる機能や、SNSなどでのシェア画像をカスタマイズできる機能を紹介。さらには今後の電子書籍市場の活況を見込み、「HONDANA+」上で電子書籍の直販機能も24年内に実装する予定で、PDFやE-PUBのデータがあれば、管理画面内で販売手続きができるようになる。
当日は「HONDANA+」の利用出版社である至光社代表取締役・武市晴樹社長による活用事例や、とうこう・あいWEB広告チームによるWEBやSNS広告の活用法についても紹介。説明会後には参加出版社が意見交換する光景が見られ、盛況のうちに閉会した。
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