東京書籍は新学期が始まる4月から、小学校の英語教科書と一般の家庭をつなぐ「NEW HORIZONプロジェクト」をスタートする。「物語は教室をこえて」をテーマに、2024年度に改訂される小学校英語教科書『NEW HORIZON Elementary』に登場するエレン・ベーカー先生を中心としたキャラクターたちが「教科書を飛び出し、(小説など)さまざまなコンテンツに展開していく」としている。
同社によると、英語の教科書に出てくるキャラクターは、大人になっても覚えている人がたくさんおられるし、「(教科書を)使用している児童生徒も多く、同じ年代の人が、同じキャラクターやシーンを共有できる特徴がある」という。また、東京書籍の英語教科書は、改訂しても登場するキャラクターがその前の設定とゆるやかにつながるよう作られている。
そのため、「同年代の横のつながりだけでなく、親の世代から子どもの世代へとつながっている(東京書籍の)教科書ならではの特性を生かして、大人も子どもも楽しめる世界を作れたらという思いがある」と、今回のプロジェクトの狙いを語る。
過去に、現在のバンダイナムコエンターテインメントと組んで発行した一般書『ミライ系 NEW HORIZONでもう一度英語をやってみる』が評判を呼んだり、16年度版の中学校英語教科書『NEW HORIZON』でエレン・ベーカー先生が注目を集めたことなども、今回の企画を進める後押しになっている。
そのうえで、「英語は学びたいというモチベーションがとても大切。教科書の枠をこえたキャラや物語を通じて、私たちの教科書を使って学習する児童生徒に、教科書以外のシーンでも、英語を学ぶワクワクや世界を知るドキドキを伝えたい」との強い思いも込めている。「それが英語を学習するモチベーションにつながれば」と期待する。
プロジェクトの第1弾として、教科書に登場するキャラクターが織りなすサイドストーリー小説『NEW HORIZON青春白書 Unit 1 新学期がはじまる前に…』(四六判、1100円・税込)を4月22日に発売する。
その後も、英語を学び始めたばかりの人に向けた学習参考書などの刊行も準備中だ。同社では「英語の教科書だからこその世界観、キャラクターであることを軸とした商品展開を考えている。教科書会社として少しずつ『冒険』する企画を考えていきたい」と話している。最新情報などは特設サイトでも順次公開する。
特設サイトURL=https://www.tokyo-shoseki.co.jp/books/newhorizonproject/
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