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経済産業省 街の書店振興でプロジェクトチーム設置へ 齋藤大臣が会見で発表

 齋藤健経済産業大臣は3月5日、閣議後記者会見で、省内横断の組織として街の書店を振興するプロジェクトチームを設置することを発表した。

 齋藤大臣は会見で「街中にある書店は、多様なコンテンツに触れることができる場として、地域に親しまれており、創造性が育まれる文化創造基盤として重要だ」と指摘。書店が減少していることについて「この現状に危機感を持っている」と述べ、プロジェクトチームは「今ある様々な施策をどのように活用している例があるか、創意あふれる工夫に光を当てていきたい」と説明した。

 さらに質疑の中で、「一中小企業の問題ではなく、日本人の教養を高める一つの基盤だと思っているが、それが今全国で激減をしている。ある意味リアルなコンテンツとして非常に重要なものが、日本列島上からどんどんなくなっていくのはいかがなものか。書店振興も経済産業省で当然やれる話だと思う」とし、「フランスや韓国でも同じ問題意識で取り組んでいるので、そういう事例も参考にしながら、我が国としてどこまで何ができるかしっかりやっていきたい」と話した。

 齋藤大臣は「全国の書店経営者を支える議員連盟(書店議連)」の立ち上げメンバーの一人で幹事長を務める。書店議連は2023年春に公正取引委員会、文部科学省、文化庁、経済産業省、財務省、内閣府、総務省、観光庁の各省庁の具体的な対策を示す提言をまとめた。

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