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【BOOK MEETS NEXT】本で夜を盛り上げる「TOKYO BOOK NIGHT」のプロデューサーなど募集

出版クラブビルで開かれた「BOOK MEETS NEXT 2024」の企画説明会

 出版文化産業振興財団(JPIC)などによる「BOOK MEETS NEXT」運営委員会は4月30日、今年も秋に出版業界一丸となって開催する読書推進月間「BOOK MEETS NEXT 2024」について、出版社や書店などに向けた企画説明会を、東京・千代田区の出版クラブビルで開いた。今年は10月26日から11月24日までの30日間、より多くの生活者にこの読書推進活動を知ってもらい、書店に足を運んでもらえるようなイベントや企画を、全国各地で展開する。

 今年は10月26日(土)から始まる東京の「神保町ブックフェスティバル」を皮切りにスタート。10月末に東京都内でオープニングイベント、10月30日に東京・千代田区の科学技術館で書店大商談会(東京)、11月6、7日に東京・新宿区のTKP市ヶ谷カンファレンスセンターで東京版権説明会(TOKYO RIGHTS MEETING)を開催する。11月12日にBOOK EXPO(大阪)、11月23、24日にK-BOOKフェス(神保町)とビッグイベントが続く。

 また、たくさんの生活者の近くに本や読書を置く新たな企画として、期間中の毎日夜、神保町を中心とした神田・お茶の水エリアのどこかでイベントを開催する「本からはじまる、新しい東京の夜。TOKYO BOOK NIGHT」を実施する。

 具体的な企画例として、「夜の本屋さん探検」「夜の書店連続講座」といった書店内でのイベントや、大学、バー、レストラン、スポーツショップ、楽器店、レコードショップなどと連携したイベントを想定している。

 この新企画の実施に伴い、たくさんの一般生活者を呼べる面白そうなイベントを企画したり、プロデュースが行える「TOKYO BOOK NIGHT プロデューサー」を募集する。「出版社の編集者、書店、企業、団体のほか、大学生でもかまわない。自分だったらこういうことができるという人はぜひ手を挙げてほしい。詳細な企画は打ち合わせをしながら詰めていく。まずはやりたいという意思表示と簡単な企画内容を」(JPIC・松木修一専務理事)と呼びかけた。

 なお、このBOOK NIGHTは東京だけでなく、各地域での開催も検討しており、そのプロデュースをしたい人も応募できる。

「TOKYO BOOK NIGHT」プロデューサー募集
 〇強力なコンテンツの提供・プロデュースが行えるプロデューサーを募集
 エントリーフォーム=https://forms.office.com/r/xreg2QcixA(5/31締切)

 それとは別に、地域の力を結集したイベント企画も募集する。ただ、単独書店や単独チェーンではなく、地域横断組織で実行委員会を組成することが必要。また、可能な限り自治体や大学・地元新聞社などとの連携を検討してほしいとしている。

「BOOK MEETS NEXT」地域イベント募集
 〇地域のチカラを結集した、イベント企画を募集
 エントリーフォーム=https://forms.office.com/r/0Drr9Lm5Nf(5/31締切)

 さらに、昨年と同様、書店店頭で実施する販売会社横断の展開が可能な特別企画も募集する。昨年は店頭活性化のため、出版社やノルティの協力で飾り付けコンクールを実施し、優秀店舗には著者がサイン会で訪れた。今回もそういった出版社特別企画のエントリーを募る。

「BOOK MEETS NEXT」出版社特別企画募集
 〇BOOK MEETS NEXTの期間を含めた時期に展開する強力な企画を募集
 エントリーフォーム=https://forms.office.com/r/rXQDBcb7SX(6/30締切)

JPIC・近藤理事長

 企画説明会の冒頭、今回も実行委員長を務めるJPICの近藤敏貴理事長(トーハン社長)があいさつ。「BOOK MEETS NEXTも3年目を迎える。たくさんのご支援もあり、この2年で出版業界の中では浸透してきたかと思う。一方で、一般の人たちの認知はまだまだと感じている。これから今回の新たなチャレンジについて詳細を説明するが、昨年以上に業界が一丸となって取り組まなければならない」と訴えた。

 そのうえで、「経済産業省との車座ヒアリングや書店議連の話題など最近よくニュースに登場する出版業界であるが、書店を無くしてはならないという意見の一方、なぜ書店だけを支援するのかという意見があるのも事実だろう。しかし、そうやって話題になるのも、一般の方々の多くが今もなお、出版や書店というものに大きな関心を寄せている証だ」と語り、「私たち自身も(出版業界は)厳しいと言っているだけではなく、何か面白いことをやろうとしていること、元気だということをBOOK MEETS NEXTを通してアピールしていこう。今年もぜひご参加を」と呼びかけた。

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