近畿トーハン商談会　「楽市」盛況に開催　出版社102社出展、書店来場164人

　京都、阪奈、和歌山、兵庫のトーハン会とトーハン東海近畿支社主催の大商談会「楽市」が5月23日、大阪・北区の梅田スカイビルで開催され、102社の出版社と、トーハンも施策紹介ブースを出展。書店164人が来場し、自店に見合う商材を仕入れようと各ブースで積極的に商談が行われていた。

　開場前セレモニーで和歌山トーハン会・宇治正裕会長（宇治書店）は「出版社も商売のために遠方から来られているが、近畿の書店もみなさんに会いたがっている。トーハンの人は『どこのブースに立ち寄ろうか』と迷っている書店を見かけたら速やかにサポートしてほしい」と要望した。

　トーハン・川上浩明副社長は「日本を代表する出版社100社以上が出展し、華々しく開催できることに喜びを感じる。今日1日、この貴重な場を書店、出版社ともに堪能できる商談にしてほしい」と述べた。

　イベントスペースではJPICによる「経済産業省大臣直轄『書店振興プロジェクト』のあらまし・進捗について」の勉強会も実施。多くの書店が参加した。

商談会継続を願う声が多数

　商談を終え、主催者によるアンケートで書店からは「出版社、書店が一堂に会する貴重な場。今後も互いに気遣いなく意見、要望が言える場としていっそう発展してほしい」、「当店は営業に来づらい場所なので一度に何社とも会えるのは本当にありがたい」。JPIC勉強会は「概要は聞いていたが、詳細を知ることができて良かった。引き続き進捗を教えてほしい」などの感想が寄せられた。

　出版社も「昨今、書店業務の負担が増え、店頭でゆっくり話すことが難しい。このように商談の場を設けてくれることはとてもありがたい」といった好評の声が多かったという。