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京都府書店組合が総会、「書店振興プロジェクトチーム」への期待示す

あいさつに立つ犬石理事長

 京都府書店商業組合(犬石吉洋理事長=犬石書店)は5月30日、京都市下京区のザ・サウザンド京都で「第40回通常総会」を開催し、犬石理事長は今春経産省により発足した「書店振興プロジェクトチーム」への期待を示しつつも、「書店自らが先を見て死に物狂いで進むことが大事だ」と強調した。

 総会には会員書店60人(委任状含む)が出席。冒頭、犬石理事長は、「市場が縮小する中で、現在残っている書店がいかに大変な状況にあるかは明らか。また、運送の24年問題で京都では4月から入荷が1日遅れとなり、土日休配が絡むと金曜日発注で最短水曜日入荷と、アマゾンとは差がつくばかり。何とか是正してほしい」と要望した。

 一方、3月に発足した経産大臣直轄「書店振興プロジェクトチーム」について「今までにない展開になるのでは」と期待を示したうえで、「今後ヒアリングなどがあれば、きれいごとではなく、それぞれ自身の言葉で状況や問題点を大いに訴えてほしい」とした。

 組合員数は前年度比7件減の104店、91人。

 事業報告では滋賀県書店商業組合との共同イベントなど新たな取り組みが組合書店の収益につながったことが報告された。また、組合員減少に歯止めがかからない現状を踏まえて、非会員書店を含めた新しい組織づくりを検討したいとしたほか、京都市「ブックスタート事業」や、「第12回京都本大賞/第11回京都ガイド本大賞」の10月末での発表、情報インフラの強化などが承認された。

 続く懇親会では、大垣全央副理事長(大垣書店)が「本を読まないも含め、一般の方々から本屋が必要と思っていただけないと本屋は続かない。喜ばれる施策を実施するため一緒にアイデアを出し、京都から全国に元気を届けたい」と乾杯の音頭を取った。

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