コーチャンフォーつくば店(茨城県つくば市)は7月28日、気象予報士の斉田季実治氏による特別セミナー「これからもっと重要になってくる宇宙天気予報」を開催した。
セミナーは同店内のドトールコーヒーを会場に開催。ケーキセット付大人2500円、子供1200円の参加費で、定員の100人は予約で満席となった。
斉田氏はNHKの「ニュースウオッチ9」への出演や、連続テレビ小説「おかえりモネ」の気象考証などで知られる気象予報士で、自ら設立した株式会社ヒンメル・コンサルティングの代表を務める。
セミナーは特別ゲストの気象予報士・佐々木恭子氏の司会で、斉田氏が気象予報士になった経緯や、ドラマの気象考証のエピソードなどに始まり、今年5月に各地でオーロラが観測され話題となった太陽フレアによってGPSが影響を受けるなど、宇宙天気予報の重要性に言及。
太陽活動は来年に向けてピークを迎えることから、斉田氏は「ただオーロラが見えたというだけでは済まされない。GPSが普及するなど社会の変化でその影響も大きくななっている」と指摘した。
後半は気象学者の荒木健太郎氏も加わり、荒木氏が気象考証にかかわるフジテレビのドラマ「ブルーモーメント」の話題などで対談した。
終了後は斉田氏が4月にPHP研究所から刊行した宇宙天気にも触れた『空を見上げてわかること』のサイン会を開催。
斉田氏は11月にKADOKAWA刊で池上彰責任編集「明日の自信になる教養」シリーズ『快適に安全に暮らすための気象学(仮)』の刊行を予定。
書籍を刊行することについて「テレビの天気予報などは短く、流れていってしまうが、それをせき止めて詳しく伝える役割が書籍だと思う。宇宙天気は太陽活動がピークとなる来年に向けて注目を集める。気象コーナーだけではなく他の売り場でも展開して、興味を持つ人たちに手に取ってもらいたい」とコメントした。
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