日本出版販売(日販)は12月2日、「図書館員がえらぶ 選書センター大賞2024」(主催:日販図書館選書センター)の結果を発表した。大賞・総合第1位に理論社『一年一組 せんせいあのね こどものつぶやきセレクション』 (選:鹿島和夫/絵:ヨシタケシンスケ)が選ばれた。
選書センターでの選書実績をもとにコンシェルジュがNDC(日本十進分類法)の分類別に各10冊、合計120冊のノミネート図書を選出。その中から分類別に1人最大3冊ずつ、「これはオススメ!」と思う図書に投票してもらった。投票は9月2日~11月10日にかけて行われ、全国の学校司書・公共図書館司書441人が参加した。
また、選書センターでは「図書館員がえらぶ 選書センター大賞2024」のパンフレットを発行し、選書センターや図書館のためのブックフェア会場で図書館関係者に配布するほか、学校と取引がある書店にも送付。
全国の図書館員が選び抜いた“学校図書のトレンドを映すランキング”として、図書館をはじめ、小中学生向けの選書の参考に活用されている。
【図書館員がえらぶ 選書センター大賞2024】
大賞・総合第1位
理論社『一年一組 せんせいあのね こどものつぶやきセレクション』
鹿島和夫(選)/ヨシタケシンスケ(絵)
【受賞のコメント】理論社 担当編集者
「本と人を結ぶ司書の皆さんにお選びいただき、とっても嬉しいです。ありがとうございます! 一年生の生の言葉たちとヨシタケシンスケさんの絵のふくよかなタッグ…日々の潤いとなりましたら幸甚です」
総合第2位
岩崎書店『うかぶかな? しずむかな?』
川村康文(文)/ 遠藤宏(写真)
【受賞のコメント】岩崎書店 営業部 杉村浩志氏
「この度は栄えある賞を賜りまして、光栄でございます。本書では、『重い方が沈むとは限らない・軽い方が浮くとは限らない』という驚きや疑問を、身の回りのものを使って体感していきます。子どもたちに芽生えた知的好奇心や感性をだいじに育てられる本として、オススメです」
総合第3位
弘文堂『こども六法 第2版』
山崎聡一郎(著)/ 伊藤ハムスター(絵)
【受賞のコメント】山崎聡一郎氏(著)
「知識を伝えることで人を守る、ということの最前線にいらっしゃる図書館司書の方々から小著をこのような素晴らしい賞に推薦して頂いたこと、大変嬉しく思います。今後も今回の受賞を励みに、子どもたちの明るい未来に向けて法律を伝える活動に精力的に取り組んで参ります」
<NDC分類別トップ図書>
【0類・総記】
青春出版社『図書館にまいこんだ こどもの大質問』こどもの大質問編集部(編)
【1類・哲学 宗教】
小学館『ドラえもん はじめての論語』安岡定子(著)/ 藤子・F・不二雄(まんが原作)
【2類・歴史 地理】
あすなろ書房『お札になった21人の偉人 なるほどヒストリー』河合敦(監修・著)/ こどもくらぶ(編)
【3類・社会科学】
弘文堂『こども六法 第2版』山崎聡一郎(著)/ 伊藤ハムスター(絵)
【4類・自然科学】
メイツユニバーサルコンテンツ『みんなが知りたい!宝石のすべて きれいな石の成り立ちから美しさのヒミツまで』 「宝石のすべて」編集室(著)
【5類・技術】
偕成社『食いねぇ!お寿司まるごと図鑑』阿部秀樹(写真・文)/ 福地享子(監修)
【6類・産業】
農山漁村文化協会『うちは精肉店』本橋成一(写真・文)
【7類・芸術】
あかね書房『都道府県別 伝統工芸大事典』宮原克人(監修)
【8類・言語】
WAVE出版『なんでもない一日の辞典』山口謠司(著)/ 水元さきの(画)
【9類・文学】
KADOKAWA『この夏の星を見る』辻村深月(著)
【児童文学】
理論社『一年一組 せんせいあのね こどものつぶやきセレクション』鹿島和夫(選)/ ヨシタケシンスケ(絵)
【絵本】
岩崎書店『うかぶかな? しずむかな?』川村康文(文)/ 遠藤宏(写真)
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