児童文芸新人賞作家が描く
子どもたちが織りなす熱く切ない絆の物語
図書館関係者 山﨑清子
誰かを、誰かとの関係を、誰かと一緒にいる自分を大事にすることで、初めて本当に自分を大切にできるのではないか、と考えさせてくれる。
図書館関係者 佐藤由美
友情物語であり、少年の成長物語でもあり、ファンタジー要素も含み、またミステリーでもあり、児童書と一言で語ってしまうのはもったいないジャンルフリーの作品。
レビュアー 名手瑠美
キャラクター設定、ストーリー展開、伏線、メッセージ、すべてに驚かされ、心を動かされる。本屋大賞にノミネートしてほしいくらい、大人の心にも届く作品。
レビュアー anne
それぞれが抱えていた心の中の暗闇。でも真っ暗ではなかった。どんなに小さくても「キャンドル」の灯は消えていなかったから。デビュー作『あの子の秘密』も読もうと思う。
ジュンク堂書店 八木沙織
後半の怒涛の展開に堪えることができなかった…二人が選んだ道は平坦ではないし、後悔もあるだろう。でも二人なら大丈夫と思える。この気持ちを心に灯し続けて乗り越えていって欲しい、と願わずにはいられない。
図書館関係者 正瑞睦
途中から号泣で心が揺さぶられたまま読了。誰かに伝えたいけれども言葉が見つからず、もどかしい。とにかく、「読んで! そして感じて!」
幕張蔦屋書店 後藤美由紀
子どものジェンダー問題に触れつつ、本当の友情とは何なのかを問う。不思議な現象を絡めたミステリー要素もあり、年齢、性別を問わずお薦めしやすい。
書店関係者 山口榛菜
大人になるとはどういうことか。大人自身もわかっていない。理不尽に立ち向かう子どもも大人も「大人になるのも悪くない」と思えるように。
レビュアー 信賀由紀子
保身のために嘘をついたり、諦めたりしながら生きていくのが本当にいいのか?個性とは?人と違うことはいけない?いろいろ考えさせられました。
レビュアー M.T.
何かのきっかけで一度、心の距離が離れてしまったとしても、心の底から思いあう気持ちがあれば、やりなおすことができる。あきらめない勇気。とても大切なことを教えてくれた。
【内容紹介】
母を亡くして以来、どうしようもないことはあきらめてきた螢一。ある日、螢一をおそったある子の記憶。親友の翔真と記憶の主をさがすうちに、螢一の冷たく凪いでいた心に、小さくてもたしかな火がともり…。
■四六判/312㌻/本体1400円
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