東京・千駄木にある街の本屋「往来堂書店」は、オリジナル文庫フェア「D坂文庫 2021 夏」を7月17日~8月31日の期間で開催している。
「D坂文庫」は作家・翻訳者・出版関係者、書店員など、同店と関わりのある選者たちがセレクトした「おすすめの文庫本」を紹介文、キャッチコピーとともに展開する名物フェア。2009年から不定期で開催しており、今回はおよそ1年半ぶり13回目の開催となる。
今回は53名が選んだ53書籍をフェア書目として展開。選者はWEB上で公開しているが、書目は実際に書店へ赴いて確かめてもらう楽しみを用意している。
また同フェアでは、選者から寄せられた、自身が選んだ文庫本の紹介文とキャッチコピーを印刷したオリジナルの帯、ブックカバーを用意し、フェア書籍に巻き付け。さらに書目をまとめた文庫本サイズの小冊子を作成し、1冊350円(税込)で販売している。
フェアを担当した同店文庫・海外文学担当の高橋豪太氏は「昔からやっている人気フェアなので、初日には朝から並んでくれるお客様もいたりとちょっとしたお祭りです。一方でこの状況下でなかなか来られない遠方の方にも届けられるように、通販も予定しています」と話す。
店長の笈入建志氏も「ブックガイドなどは読者から根強い需要があるし、新刊の対応に追われがちな書店員にとっても、既刊本に目を向けて掘り下げる機会はとても貴重。書店から面白いことを発信することが大事なので、このフェアも手間を惜しまず、風物詩として続けていきたい」と語る。
【店舗情報】
往来堂書店
〒113-0022 東京都文京区千駄木2-47-11
営業時間 月~土 10:00 – 20:00
日・祝 11:00-19:00
定休日なし(年末年始を除く)
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