東京新聞(中日新聞東京本社)は8月24日、新刊『南海トラフ地震の真実』を発売する。「科学ジャーナリスト賞」を受賞した注目の新聞スクープを、書籍化する。
「南海トラフは発生確率の高さでえこひいきされている」。ある学者の告発を受け、その確率が特別な計算式で水増しされていると知った記者。非公開の議事録に隠されたやりとりを明らかにし、計算の根拠となる江戸時代の古文書を調査するうちに浮かんだ、高い数値の裏にある「真実」。予算獲得のためにないがしろにされる科学―。地震学と防災行政のいびつな関係を暴く渾身の調査報道。
著者の小沢慧一氏は、1985年生まれ。2011年、中日新聞(東京新聞)入社。横浜支局、東海報道部(浜松)、名古屋社会部、東京社会部司法担当などを経て、同部科学班。20年に連載「南海トラフ80%の内幕」で「科学ジャーナリスト賞」を受賞した。
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