日本出版販売8月1日から、出版コンテンツを映像化する縦型ショート動画ブランド「キラティン」を始動している。配信作品第一弾は、小説『君が、僕に教えてくれたこと』(水瀬さら・マイクロマガジン社)。1分×10話の縦型ショートアニメとして、「キラティン」公式アカウントから配信を開始している。
日販によると、「昨今、縦型ショート動画の勢いはとどまることを知らない。TikTok、YouTube、Instagramなど、さまざまなプラットフォームに多くの人が作品を投稿している」とブランド立ち上げに至った背景を説明する。
昨年、2022年から進めてきた企画「スタ文映像化総選挙&キャストオーディション~主人公、探してます。~」では、人気ショートドラマクリエイター「ごっこ倶楽部」の協力のもと、『一瞬を生きる君を、僕は永遠に忘れない。』(冬野夜空・スターツ出版)のショートドラマを制作・配信し、総再生回数は330万回を超えた。
また、配信後の原作小説の売上は配信前と比較して約2倍となり、「縦型ショートドラマと出版コンテンツとの新たなコラボレーションが、作品の認知拡大、商品購入に繋がることが分かった」という。そのため、「映像を配信することで、原作ファンだけでなく、新たなお客様にも作品の魅力を届けるサイクルを創り出すために、新ブランド『キラティン』の立ち上げに至った」としている。
日販では、「出版物を原作とした映像作品をTikTokやYouTubeで配信し、ティーンを中心に新たな切り口で作品を届け、感情を揺り動かされる体験価値を提供する。これにより、〝好き〟の導線上に書店がある状態を創出し、出版業界の活性化に寄与」していく。
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