フレーベル館は11月13日、現役美大生・こたさんによる絵本『ユメノシティ』を発売した。通常版のほか、着彩風景動画や塗り絵のデジタル特典付きのNFT版を数量限定で販売。12月14日には購入者限定の刊行記念オンライントークショー(主催:文化通信社)が開かれ、こたさんと担当編集者の渡辺舞さんが最新刊に込めた想いを語った。
アナログペン画を用いた初の絵本
絵本作家・イラストレーターのこたさんは、多摩美術大学グラフィックデザイン学科在籍の美大生。大学在学中に『わくわく科学ずかん古生代水族館』(大泉書店)で作家デビューし、『たべもののまちABCity』(小学館集英社プロダクション)を刊行している。
今回、フレーベル館から発売された『ユメノシティ』はアナログペン画を用いた初の絵本。さまざま空想都市を乗り物で巡る旅の絵本となっている。表紙のロゴはこたさん自身が手書きで制作したもので、「いつも表紙のロゴは手作りしている。16案作った中から編集者の渡辺さんに一つ選んでもらった」とこだわりを話した。
内容紹介コーナーでは、絵本で描いた空想都市の制作背景や遊び心の解説が行われた。また、アイディアスケッチやラフ、ボツになった設定画なども公開された。
多彩な趣味を創作の糧に
こたさんは「普段は生き物の絵などもたくさん描いていて、それで知ってくださった方もたくさんいると思う。サメや水の生物、ほかにも登山や一人旅、レトロなもの、喫茶店も好きですし、それこそ昭和の歌謡曲をよく聞いている。最近は80年代のシティポップにもはまってたり、昔懐かしい物が大好きだ」と多彩な趣味を紹介。そのうえで、「実際の風景を見て着想を得ることが多い。一人旅などは完全な趣味だが、資料集めの意味合いもある」と創作のきっかけになっていると話した。
著者オンラインイベントで書店を支援
文化通信社が主催する「著者イベント」は、書店での書籍購入を支援する取り組み。出版社と書店の協力を得て、購入者限定のオンライントークショーを開催している。
キャンペーンに参加している全国の書店で対象書籍を購入すると、レシートもしくは書籍に挟み込まれた「QRコード」「参加申し込み用紙」などから、著者や編集者が登壇するイベントに参加できる。参加費用は書籍代のみ。
今後の開催予定は2024年1月15日、語学×プロレス第二弾『新日本プロレス 英語&スペイン語「超」入門』(アルク)の購入者向けに内藤哲也選手と高橋ヒロム選手のオンライントークショーを実施する。また、2月3日は料理研究家・みきママさんのムック本『みきママのゆるメシ』(扶桑社)で「みきママのオンライン料理教室」を開催する。
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