株式会社KADOKAWAは3月13日、株式会社はてなと共同で開発したWeb小説サイト「カクヨム」で、新たに有料会員向けのサブスク読書サービス「カクヨムネクスト」をリリースした。
「カクヨムネクスト」は書店に並ぶ前に人気作家の最新作が読めるサービス。ローンチラインナップは、KADOKAWAの各レーベル編集者たちが選んだ40タイトルで、「涼宮ハルヒ」「スレイヤーズ」「タクミくんシリーズ」といったレジェンド作品も「ネクスト選書」として1巻分無料で配信する。レジェンド作品は期間を区切って、順次、入れ替えていく予定。
また、オープンを記念して、通常980円の月額料金を、キャンペーン期間中98円に値下げ。サポーターズパスポート会員のセット料金は通常640円の上乗せが64円となる。作家への収益還元は定価980円相当として差額をカクヨムが補填。サブスク定価については著者還元原資を積んだ価格を設定している。
カクヨムは、ロイヤルティプログラム、サポーターズパスポートといった、作家の収益化をはかるサービスを立ち上げ、これまで作家に総額6億円を超える還元をおこなってきた。同サービスはそれらに続く構想の第3弾としてスタートした。
また、「カクヨムネクスト」に掲載された作品は、日本での書籍化を待たず、いちはやく中国語や英語に翻訳され、海外の小説サイト上でも順次掲載されていく予定。「カクヨムネクスト」が日本のライトノベルのショールーム的な役割を果たし、グローバルな作品展開のハブとして機能することを目指す。
コメント