工パブリック　RFID装着書籍を店頭で実販売　大垣書店麻布台ヒルズ店で

　工藤出版サービスなどを運営する工藤グループで出版活動を行う株式会社工(たくみ)パブリックは、RFID（ICタグ）を装着した書籍『美容は貯えられる』を実際の書店店頭で販売し、購入者に特典を提供する実験を行った。

　『美容は貯えられる』は今泉スキンクリニック院長の今泉明子氏によるスキンケアの解説本。森林認証紙と化石燃料を減らしたベジタブルインクを使用し、実験的にICタグを装着した。

　実販売は2月23日から3日間、東京都港区の大垣書店麻布台ヒルズ店で実施。購入時にレジカウンターでタグを読み取り、それぞれのタグに紐づけられたファーストクラスアメニティや図書券、店内飲料券、美容マスクなどを贈った。

　工パブリックの工藤裕樹社長は「簡素なシステムだったため書店員のスムーズな運用ができた。RFIDの可能性は、万引き防止、棚卸し以外にNFT、メタバースなどにどんどん紐付けができること。今後業界の発展のため、可能性の一つとして道が見出されればと思い実施した」と述べている。