日本出版取次協会と日本雑誌協会はこのほど、働き方改革関連法「時間外労働の上限規制」に伴う、発売日を含む輸送スケジュールの変更について発表した。
2024年4月1日付から、京都府(共配エリア)、兵庫県(共配エリア)、和歌山県、愛媛県における雑誌の発売日が 1 日遅くなり、書籍の配送は現行より 1 日多く要する。ただし、一部の雑誌は現行の発売日通り。
また、秋田県、岩手県も書籍配送が現行より 1 日多く要する。雑誌については現行通りを維持する。
働き方改革法案により2024年4月からトラックドライバーの労働時間に上限が課され、商品搬入日や発売日を含む輸送スケジュールに影響が出始めている。日本出版取次協会と日本雑誌協会は、輸送スケジュール変更の発表に際して下記のコメントを掲載し、関係者に理解を求めた。
2018年に働き方改革関連法の改正法が成立し、翌年4月から段階的に施行されております。時間外労働の上限規制においては、自動車運転業務(トラック、バス、タクシー)を含む一部業種では、業務内容の特性上、長時間労働になりやすい業種であることから長時間労働の是正には時間がかかると判断され、適用が猶予されておりましたが、2024年4月1日から時間外の上限は年960時間となり、その施行時期が迫っております。
日本出版取次協会、日本雑誌協会では、この法律を遵守し、出版物の継続的かつ安定的輸送の維持をしていくために、協議を重ねてまいりました。そのうえで、商品搬入日、発売日を含む輸送スケジュールを下記のように変更せざるを得なくなりました。今後も両団体で商品の鮮度と売上を最大限に考え、最善の努力を重ねてまいります。関係者の皆様にはご理解をいただきたくお願い申し上げます。
変更となる輸送スケジュールについて
開始日：2024年4月1日付より
地域：京都府(共配エリア)、兵庫県(共配エリア)、和歌山県、愛媛県
雑誌：発売日が1日遅くなる。
※一部の雑誌は現行の発売日通り。
書籍：現行より配送まで1日多く要する。
地域：秋田県、岩手県
雑誌：現行通り
書籍：現行より配送まで1日多く要する。
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