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アワード・文学賞

第11回「静岡書店大賞」 宮島未奈さんのデビュー作『成瀬は天下を取りにいく』(新潮社)が受賞

主人公の成瀬をイメージして宮島さん(中央)も野球のユニホームで登場

 静岡県内の書店員、図書館職員らが選ぶ第11回「静岡書店大賞」(静岡書店実行委員会主催)が12月5日に発表され、「小説部門」は、宮島未奈さんのデビュー作『成瀬は天下を取りにいく』(新潮社)が選ばれた。

 2012年から始まった同賞は、過去1年間に刊行された作品の中から「小説」、「児童書新作」、「児童書名作」、「映像化したい文庫」(第2回から)の各部門で、県内の書店員、図書館職員、学校図書館関係者が投票する。

 今年は605人が投票権を有し、「児童書新作部門」は、田中達也さんの『おすしがふくをかいにきた』(白泉社)、「児童書名作部門」は、いわむらかずおさんの『14ひきのあさごはん』(童心社)、「映像化したい文庫部門」は、榛名丼さんの『レプリカだって、恋をする。』(KADOKAWA)が受賞した。

 同日、静岡市のホテルグランヒルズ静岡で開かれた授賞式で、同県富士市出身の宮島さんは「故郷に錦を飾ることができてうれしい。『成瀬―』を読んでいただいたことで、コロナ禍の悔しさ、悲しさ、戸惑いを読者と共有できた」と受賞の感想を語った。

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