クリエイターのあらゆる創作活動を支援するメディアプラットフォーム「note」は10月27日、インターネットでの創作すべてを対象にした日本最大級の投稿コンテスト「創作大賞2023」の受賞作品を発表した。第2回となる今回は16のメディアが協賛し、小説やマンガ、エッセイなどさまざまなジャンルで作品を募集。昨年の約2倍となる3万3981作品の応募が寄せられ、各協賛メディアによる編集部賞12作品と、入選23作品などの受賞が決定した。
創作大賞は、ネット上から作品を集めて、協賛メディアとともに未来のスター作家の輩出を目指す投稿コンテスト。メディアとクリエイター双方と多数のネットワークを持つnoteの強みを生かして、幅広いジャンルのメディアと新たな才能を発掘し、デビューへの道すじを作る。実際、受賞作品は賞に応じた副賞が授与され、協賛各社と書籍化・映像化などを目指す。
27日に東京都内で開かれた授賞式で、出版社など各メディアの編集部賞に選ばれた著者に贈賞。各氏が受賞の喜びを語った。あいさつに立った加藤貞顕代表取締役CEOは「今回、たくさんの応募をいただき、協賛メディアも増加した。参加した皆さんに感謝したい。私もいろいろな作品を読ませていただいたが、才能にあふれた皆さんの本気さを感じた」と高く評価。
そのうえで、「noteは、クリエイターの活動のホームグランドになるサービスがネット上に必要だと考え、2014年に始めた。それ以降、多くの人に活用いただき、本を出したり、映像化したり、ファンとの交流なども生まれてきた。それらをもっと後押しするため、この創作大賞だ」と紹介。「私たちが最も大事にしているのは、誰もが創作を始め、続けていけること。これからも皆さんの創作を全力で応援していく」と強調した。
各賞の授賞作品(著者、敬称略)は次の通り。
▼光文社文芸編集部賞、テレビ東京映像化賞〈ミステリー小説部門〉=『私の死体を探してください。』(星月渉)
▼新潮文庫nex賞〈恋愛小説部門〉=『祈願成就』(霜月透子)
▼朝日新聞出版賞〈お仕事小説部門〉=『クリームイエローの海と春キャベツのある家』(せやま南天)
▼別冊文藝春秋賞〈お仕事小説部門〉=『ナースの卯月に視えるもの』(秋谷りんこ)
▼JUMPjBOOKS賞〈イラストストーリー部門〉=『才能と夢のありか』(谷山走太)
▼Palcy賞〈漫画原作部門〉=『こちら後宮、華の薬湯屋』(優月アカネ)
▼マンガMee賞〈漫画原作部門〉=『イケメン俳優の弟に成り代わりってアリですか?』(あむだ前歯)
▼文藝春秋コミック編集部賞〈漫画原作部門〉=『恋せよ社畜、三十路の黄昏マリアージュ』(ぽんぽこ)
▼メディアワークス文庫賞〈エッセイ部門〉=『パパと私』(伊藤亜和)
▼幻冬舎賞〈エッセイ部門〉=『うしろめたさを味わいに、1人で高級ランチを食べに行く』(斉藤ナミ)
▼オレンジページ賞〈コミックエッセイ部門〉=『ちかごろのわかい娘と「かわいい」』(西アズナブル)
▼幻冬舎コミックス賞〈コミックエッセイ部門〉=『鼻血が止まらずオランダ救急病院で泣いた話』(樫山ひか)
▼審査員特別賞〈コミックエッセイ部門〉=『母の宗教に困っています』(ネコ山)
▼note賞〈オールカテゴリー部門〉=『レトロな喫茶店を作る』(御猫様と座布団)
※富士見L文庫賞、ポプラ文庫ピュアフル賞、ポプラ社文芸編集部賞はそれぞれ該当作なし
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