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講談社『星を編む』刊行記念トークショー「なぎらのとびら2」開催 凪良さん「裏方と呼ばれる人達を物語の主人公に」

 第20回「本屋大賞」を受賞した凪良ゆう『汝、星のごとく』の続編にあたる中編集『星を編む』が11月8日、講談社から刊行され、発売直後にもかかわらず10万部を突破するベストセラーとなっている。12月7日には前作でも好評を博した書籍購入者限定のオンライントークショー「なぎらのとびら2」(主催:文化通信社)が開かれ、凪良さんと担当編集者の河北壮平さんが創作秘話や舞台裏を語った。

読者の感想が執筆の後押しに

 イベントの冒頭、河北さんから「『星を編む』の発売から約1カ月となるが、今の心境を聞かせてほしい」という質問に対し、凪良さんは「最初は出すのが本当に怖い一冊だった。けれど、発売後に読者からもらった感想でとても励まされている」と笑みを浮かべた。また、続編執筆の経緯については「河北さんにそそのかされた。というのは冗談ですが、前作で登場したキーパーソンの過去話を『読者はきっと読みたがっている』と河北さんから勧められ、いつの間にか書くことが決まった」と話した。

たくさんの人達が支えてくれている

 また、『星を編む』を執筆する際には「私がいつもお世話になっている人々への気持ち」を込めたと語る。凪良さんは「小説を書くときは自分一人だけだが、書きあがる前に編集者さんと相談し、出版社の各部署に助けてもらい、校閲・校正さんなど色々な人の手を渡って、ちゃんとした原稿が仕上がる。そのあとも印刷や営業部の人達が全国の書店に届くように手配してくれる。読者の手元に届くまで、たくさんの人達から支えてもらって、私は小説を書いている」と感謝を伝えた。そのうえで、「普段は裏方と呼ばれている人達を主人公にした物語を書きたかった」と一番の動機を明かした。

 凪良さんはトークショーの結びに、直近の次回作はボーイズラブだと述べ、「小説 『美しい彼』本編4巻を書き終えたら、複数人の作家が参加する螺旋プロジェクトに取り掛かる。文芸の完全な新作はそのあとになると思う。これからも自分のペースを守って創作を続けていきたい」と意気込んだ。

著者オンラインイベントで書店を支援

 前作の『汝、星のごとく』でも実施された著者イベントは、書店での書籍購入を支援する取り組み。文化通信社が主催し、出版社と書店の協力を得て、購入者限定のオンライントークショーを開催している。

 キャンペーンに参加している全国の書店で対象書籍を購入すると、レシートもしくは書籍に挟み込まれた「QRコード」「参加申し込み用紙」などから、著者や編集者が登壇するイベントに参加できる。参加費用は書籍代のみ。

 今後の開催予定は2024年1月15日、語学×プロレス第二弾『新日本プロレス 英語&スペイン語「超」入門』(アルク)の購入者向けに内藤哲也選手と高橋ヒロム選手のオンライントークショーを実施する。また、2月3日は料理研究家・みきママさんのムック本『みきママのゆるメシ』(扶桑社)で「みきママのオンライン料理教室」を開催する。

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