累計会員数110万人を突破した本の要約サービス「flier」を運営するフライヤーは12月13日、flier内で要約を公開している約3400冊の書籍の中から、ユーザーの閲覧数が多かった「2023年 最も読まれたビジネス書ランキング」を発表した。1位は、昨年の年間ランキングに引き続き『完訳7つの習慣』(スティーブン・R・コヴィー/キングベアー出版〈FCEパブリッシング〉)となった。また、今年は新たに著者別の年間ランキングも発表。ランキング1位は心理学者の内藤誼人氏だった。
最も読まれたビジネス書ランキング1位の『完訳7つの習慣』は、2013年に発刊以来、全世界で4000万部、国内250万部の販売部数となっている。フライヤーは「同書が2年連続で1位に輝いたことからも、ロングセラーの間違いない教えがユーザーから支持され続けていることがわかる」としている。なお、5位、8位、9位、10位も2020年以前に発刊されたロングセラーの書籍が並んでいる。
一方で、2023年発刊の書籍もランクイン。2位に『頭のいい人が話す前に考えていること』(安達裕哉/ダイヤモンド社)が、4位に『先読み!IT×ビジネス講座ChatGPT対話型AIが生み出す未来』(古川渉一、酒井麻里子/インプレス)が入った。世間の注目を大いに集める「ChatGTP」のようなトレンドに関する書籍も多く読まれたという。
また、昨年のランキングでは「flier business」の拡大で、仕事に役立つ習慣やスキルを学ぶことができる本が並んだが、今年「flier business」の導入社数は累計920社を超え、前年比約1.3倍と引き続き好調だった。
そのため、ランキングも昨年同様、仕事のスキル向上を目指した本が並んだ。中でも「コミュニケーション」をテーマとした本が2位、3位、6位、8位と多数ランクインした。
新たに著者別の年間ランキングも発表し、1位は心理学者の内藤誼人氏だった。『いちいち気にしない心が手に入る本』(三笠書房)、『「人たらし」のブラック心理術』(大和書房)など、心理メソッドに関する内容の本が多くのユーザーに読まれた。
この年間ランキングと連動し、イオングループの未来屋書店とコラボしたフェアを、来年1月10日から3月9日まで実施する。各店舗にフェア専用棚を設け、ランクインした書籍の中から、未来屋書店とフライヤーがピックアップしたおすすめ書籍を紹介。書籍につけられたPOPのQRコードを来店者がスマートフォンで読み取れば、4000字程度にまとめた各書籍の要約文を無料で「立ち読み」することができる。
コメント