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【Q&A】出版業界への提言と質問! なぜ月刊誌は発売日が日付で決まっているのか?

【Q】ある書店員さんからの質問

 雑誌発売(週刊誌以外の月刊誌など)を日付発売ではなく、曜日発売にできないのでしょうか? 発売が曜日単位なら、シフトが作りやすくなるのですが…。

【A】日本雑誌協会・豊栖雅文氏
(販売委員会副委員長、発売日小委員会委員長)

 月刊誌の曜日発売は、これまでも雑協(日本雑誌協会)内で議論されてきました。

 曜日発売のメリットは地域による発売日の差を最小限にすることができます。土曜日がほぼ休配日となりました。発売日が木・金曜日に当たると初日発売地区以外が週末をまたいでしまい、発売日が大きく割れてしまいます。デジタル版との関係からもあまり好ましいことではありません。したがって、曜日発売は合理的であると考えています。

 しかしながら、出版社にとって発売日を変更するというのは大きな決意とメリットがないと出来ることではありません。まだ、変更するほどのメリットを出版社が感じられておらず、1点も曜日発売が実現していません。実際には業量の平準化対策と併せて金曜日に雑誌の発売日が集中する際にはジャンル単位で発売日の繰り上げを行うケースもあります。

 また、個々の雑誌(出版社)の事情によっての発売日の繰り上げを行うことも増えています。曜日発売に踏み込むより個別対応をしているのが現状です。

 曜日発売のデメリットは、読者に理解してもらえないのではないかという不安でしょう。雑誌の売れ行きが下がっている状況で読者の混乱を招くべきでないと考えるのは妥当だと思います。ただ、曜日発売に向けて検討を始めている出版社はあります。

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