地方書店12法人が参加する大田丸(大垣守弘代表)は、会員書店の書店員が「もう一度売りたい」、「薦めたい」文庫(デビュー15年以内)を選び、その中から最も売れた作品にグランプリを授与する「BUN-1グランプリ2024」を実施すると発表した。
同社は文庫に限定した理由について、「誰もが手に取りやすく、単行本での初出版時の販売データにより、書店員が売るための腕を発揮しやすい」とし、デビュー15年以内については「新しい読者のために若手、中堅作家とこの賞を盛り立てたい」と説明している。
7月中にノミネート選出作業は終え、大田丸書店員など257人が候補の175作品を提案し、投票の結果、10作品を選んだ。8月20日から10月15日まで全国大田丸会員書店の店頭コーナーで展開され、11月1日の「本の日」にグランプリが発表される。今後、大田丸加盟書店以外にも展開を呼びかけていくという。
ノミネート作品は次の通り
青山美智子『お探し物は図書室まで』(ポプラ社)
深緑野分『この本を盗む者は』(KADOKAWA)
今村翔吾『塞王の楯(上・下)』(集英社)
今村昌弘『屍人荘の殺人』(東京創元社)
結城真一郎『#真相をお話しします』(新潮社)
大前粟生『ぬいぐるみとしゃべる人はやさしい』(河出書房新社)
石田祥『猫を処方いたします。』(PHP研究所)
寺地はるな『水を縫う』(集英社)
今村夏子『むらさきのスカートの女』(朝日新聞出版)
くわがきあゆ『レモンと殺人鬼』(宝島社)
コメント