高橋書店は11月12日、東京・千代田区の帝国ホテル東京で、第28回手帳大賞発表表彰式を開催し、アイデア大賞に最優秀賞1作品、優秀賞1作品、名言大賞は大賞1作品、特別賞3作品、優秀賞3作品を発表するとともにそれぞれ表彰した。
手帳大賞は、名言大賞とアイデア大賞の2部門からなり、今回は、思わず手帳にメモした「コトバ」の名言大賞に4万6324件、あったらいいなと思う手帳の「アイデア」のアイデア大賞に2336件の応募があった。
主催者あいさつで清水美成代表取締役社長は、「人々の暮らしとともに生きる手帳を、未来永劫残すことを使命と考えている。手帳大賞はその思いを形にするために高橋書店が続けてきた文化活動」と話すとともに、「今年はどんな生き方にもフィットするよう『ジャストフィット』というキャッチコピーとともに、全国の店頭や本日初公開となるCMで展開していく」と述べた。
そして「私たちは手帳の文化、手書きの文化の担い手として信頼や安心の希求にこたえ持続可能な企業ブランドとして一層高い価値を発信し続けるよう、これからも社業に専念する」とし協力を要請した。
続いて昨年までの商品企画大賞から生まれ変わったアイデア大賞の発表があり、優秀賞1作品、最優秀賞1作品の2氏にトロフィーと賞金の目録が贈られた。
このあと、名言大賞の審査員として、作家・クリエーター・いとうせいこう氏、歌人・作家・東直子氏、フードエッセイスト・平野紗季子氏が紹介され、手帳に関する意識調査「手帳白書2025」のトピックについてクロストークした。
名言大賞は、ファイナリスト15作品が発表された後、優秀賞3作品、特別賞3作品が発表されそれぞれトロフィーと賞金の目録が贈られた。
大賞は「年はとる物じゃなく、頂く物なのよ。」と発表があり、プレゼンターの清水社長は、「言葉の持つ力を実感した。私自身もこのコトバを手帳にメモして感謝の気持ちを忘れずに、これからも年を頂いてまいりたい」と祝し、トロフィーと賞金の目録を手渡した。
審査員の全体講評では、平野氏が「今回コトバを残された皆さまは、日常の軌跡をつかみ取る力が優れた方々ばかり」と、東氏は「この企画は、世界をゆっくりと優しくしてくれる力があるとあらためて思った。すてきなコトバをすくい取って頂いたことに感謝したい」と、いとう氏は「選んで選んでいくうちに、そのコトバが光っていく。名言大賞は名言を選ぶというより、生む企画と思った」とそれぞれ述べた。
〈受賞作品〉
名言大賞=年はとる物じゃなく、頂く物なのよ。
名言大賞特別賞=ラジオともして/足が震えるのは、立ち向かってる証拠や。/「逃げなさい。逃げるなと言われるのは人間だけなのよ」
名言大賞優秀賞=「いつか」は自分で迎えに行きなさい/だいすきだから、バイバイしてもだいじょうぶ/昨日までの自分が大丈夫だって言ってた。
アイデア大賞最優秀賞=ポジティブ未来日記~明日の自分~
アイデア大賞優秀賞=バインダー式4年連用日記
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